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井上尚弥をPFP4位選出のリング誌、白熱議論の舞台裏「もっと上位であるべきだが…」

ボクシングのWBA&IBFの2団体王者・井上尚弥(大橋)はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝に駒をを進めた。米専門誌「リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版でキャリア最高となる4位まで駆け上がった。世界三傑、そして、最強と認められるために必要なものとは――。リング誌では評価の内幕を明らかにしている。

259秒KOでIBF王者エマヌエル・ロドリゲスを下した井上尚弥【写真:Getty Images】
259秒KOでIBF王者エマヌエル・ロドリゲスを下した井上尚弥【写真:Getty Images】

リング誌はどうPFPのランキングを作成しているのか

 ボクシングのWBA&IBFの2団体王者・井上尚弥(大橋)はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝に駒を進めた。米専門誌「リング」選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版でキャリア最高となる4位まで駆け上がった。世界3傑、そして、最強と認められるために必要なものとは――。リング誌では評価の内幕を明らかにしている。

「リング格付け更新 リングはナオヤ・イノウエを8人目の王者として王位を授ける」

 このタイトルの特集では公開されたばかりの最新のPFPにおいて、「評議会と編集部の委員会ではこの偉大なランキングでイノウエはどこまで上昇すべきか議論した」と選考過程の中での議論について伝えている。

 そこでは様々な意見が存在したようだ。井上は前回7位で今回キャリア最高の4位となったが、評議会のアンソン・ウェインライト氏は「イノウエは5位。パワーはまさに本物。最高の勝ち方だ。5位ではあまりに低すぎるように思えるが、他の選手たちもトップファイターなんだ」と語り、5傑止まりという意見もあったという。

「彼はもっと上位であるべきだと思う。しかし、ロマチェンコ、クロフォード、カネロ、ウシクも際立った履歴書の持ち主。イノウエの代わりに彼らを降格させるのは酷い仕打ちに思えた」

 他のPFPファイターも歴戦の名手。錚々たる実績を積み上げており、トップ4から降格させることはできなかったと、ウェインライト氏は説明を加えている。

 一方、アダム・アブラモヴィッツ評議委員はモンスター最強に1票投じた。

「私はイノウエをパウンド・フォー・パウンドのNo.1に置いた。評議委員が同意するとは思わないが、彼の成績と現在の好調ぶり、トップの競争者を叩きのめす戦いぶりは、比類なきほど素晴らしい」

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