“疑惑の判定”も… みまひな撃破の中国ペアをITTF称賛「中国躍進の空気保った」
卓球の世界選手権(ブダペスト)は28日、女子ダブルス決勝で伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組が孫穎莎、王曼ユ組(中国)に2-4で逆転負け、銀メダルとなった。波紋を呼んだのは第5ゲームの“疑惑の判定”だ。早田のサーブを巡り、判定が揺れた実際のシーンを国際卓球連盟(ITTF)が動画付きで公開。海外ファンも疑問を呈していたが、ITTF公式サイトは逆転勝ちを演じた中国ペアについて「彼女たちは成功し、大会(中国躍進)の空気をそのままの状態に保った」と称賛している。
大ブーイング起きるも冷静さ保った孫、王組が逆転勝ち
卓球の世界選手権(ブダペスト)は28日、女子ダブルス決勝で伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組が孫穎莎、王曼ユ組(中国)に2-4で逆転負け、銀メダルとなった。波紋を呼んだのは第5ゲームの“疑惑の判定”だ。早田のサーブを巡り、判定が揺れた実際のシーンを国際卓球連盟(ITTF)が動画付きで公開。海外ファンも疑問を呈していたが、ITTF公式サイトは逆転勝ちを演じた中国ペアについて「彼女たちは成功し、大会(中国躍進)の空気をそのままの状態に保った」と称賛している。
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このワンプレーが、流れを大きく左右した。2-2で第5ゲーム、9-9と競り合った勝負所、早田のサービスを孫穎莎がレシーブミス。伊藤、早田組のポイントになるかと思ったが、審判が「ネット」とジャッジ。ガッツポーズをしていた2人は何が起こったかわからない表情で、ネットに触れていないとアピールしたが、判定は覆らず。会場からブーイングが沸き起こった。
結局、ここから10-12で落とすと第6ゲームも落とし、逆転負け。結果的に流れを左右するようなシーンだった。ITTF公式ツイッターは「レット? レットじゃない? この瞬間がソン・エイサとワン・マンユの決勝を変容させた?」とつづり、“疑惑の判定”の場面を動画付きで公開。日本人ファンのみならず、海外ファンも判定について疑問を呈する事態となった。
ただ、ITTF公式サイトは騒然とした空気の中で冷静さを欠くことなく、逆転勝ちを演じた孫、王組の戦いぶりについて評価している。「孫穎莎と王曼ユが金メダル獲得:中国が完全制覇」と見出しを打って特集。「彼女たちは成功し、大会の空気をそのままの状態に保った」と中国勢が躍進する今大会の流れを絶やさず、勝ち切ったことを称えている。
試合についても「疑う余地のない、この試合における決定的な場面は第6ゲームで起きた。9-9の場面でヒナ・ハヤタとミマ・イトウは“タイムアウト”を選択。このブレイクがソン・エイサとワン・マンユに有利に働いた」と回顧。過去に伊藤、早田組が中国人相手に強さを発揮してきたことを伝えながら、中国撃破再現を阻んだことを紹介している。
伊藤、早田組にとっては、この悔しさを糧にリベンジの機会を待ちたい。
(THE ANSWER編集部)