「彼は限界を知らない」― 羽生結弦、“魂の4分間”直後にタラソワ氏が語った言葉
フィギュアスケートの世界選手権は23日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(ANA)は自己ベストを大きく更新する206.10点、合計300.97点をマーク。銀メダルを獲得した。右足首の故障明け、4か月ぶりの公式戦で迫真の演技で会場を沸かせたが、この時、フィギュア大国ロシアの実況席はどう伝えたのか。
4か月ぶり復帰戦で迫真の熱演、ロシア実況席はどう伝えた?
フィギュアスケートの世界選手権は23日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(ANA)は自己ベストを大きく更新する206.10点、合計300.97点をマーク。銀メダルを獲得した。右足首の故障明け、4か月ぶりの公式戦で迫真の演技で会場を沸かせたが、この時、フィギュア大国ロシアの実況席はどう伝えたのか。
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観る者の胸を打つ、迫真の演技だった。右足首の故障明け、4か月ぶりの公式戦という逆境がありながら、合計300点を超えるハイスコアを叩き出した羽生。これにはロシア国営放送の実況席も大興奮だった。演技直後、「ブラボー、ブラボー、スパシーバ」と声を上げたのは、重鎮タチアナ・タラソワ氏だった。
「私たちはどうやって人が自分の痛みに打ち勝つかを見た。そのことに、ありがとう。どうやってユヅルがより強く復活したか誰も知らない。彼もまた自分の限界を知らない。なぜなら彼が今したことは彼の限界ではなく、彼の限界はもっと高いところにあるから。彼はその限界を知らない」
このようにまくし立て、さらに「スパシーバ、ユヅル、スパシーバ」と連呼。「ユヅルとともに困難に打ち勝ち前に進むことを学び、世界中を自分の頭脳で前に導き、限界を破っていく有能なオーサーコーチ。みんな後からついていくでしょう。スパシーバ」と称賛より感謝の思いがこみ上げ、衝撃を受けた様子だった。