「こんなに泣ける番組だったかな」 欠場の北口榛花、村竹ラシッドが“ファン”として見た日本選手権の感想
9月に東京・国立競技場で行われる世界陸上の日本代表に内定した選手が7日、都内で会見した。参加標準記録を突破した上で、6日まで行われた日本選手権で3位以内に入った選手が即時内定。すでに内定が決まっていた男子110メートル障害の村竹ラシッド、女子やり投げの北口榛花(ともにJAL)は観客として見た日本選手権を振り返った。

世界陸上の代表内定者が会見
9月に東京・国立競技場で行われる世界陸上の日本代表に内定した選手が7日、都内で会見した。参加標準記録を突破した上で、6日まで行われた日本選手権で3位以内に入った選手が即時内定。すでに内定が決まっていた男子110メートル障害の村竹ラシッド、女子やり投げの北口榛花(ともにJAL)は観客として見た日本選手権を振り返った。
客席から見る日本選手権は一味も二味も違った。昨年8月のパリ五輪で5位入賞した村竹は、今年4月のダイヤモンドリーグで参加標準記録を突破。いち早く世界陸上の代表に内定した。日本選手権は欠場し、初めて観客として現地観戦。チームメートや練習仲間を応援するために2日目と3日目に国立競技場に足を運んだが「正直、普段試合に出るときよりも緊張してしまった」と照れ笑いを浮かべた。
「実際目にしてみると、もう余裕がなくなるぐらい自分の中でも緊張してしまった。競技者としての視点と観客としての視点、両方で見られたので自分なりにすごく楽しめた。『陸上っていいな』と改めて思った」

3日間にわたる熱戦に刺激を受けたのは、北口も同様だった。前回の2023年ブダペスト世界陸上で優勝した時点で、東京大会での代表も内定。「ブダペストで頑張った自分に感謝している」と笑った。日本選手権は右肘の炎症のため欠場。画面の向こうから観戦したといい、「こんなに陸上好きだったんだなと思うぐらい、テレビやYouTubeから離れられなくて、すごく楽しめた」と振り返った。
特に2日目は「感動するポイントが多々あって、すごく刺激的だった」。具体例を求められると、「1つに決めるのが本当に難しいぐらい。日本選手権ってこんな泣ける番組だったかな」と漏らし、報道陣の笑いを誘った。その上で、JALで同僚の高良彩花(女子走り幅跳び)や、日大の先輩である崎山雄太(男子やり投げ)の優勝、桐生祥秀(男子100メートル)の優勝インタビューを例に挙げた。
感動のあまり泣いてばかりだったという北口は「なんか寝るのが大変でした」と泣き疲れたよう。いつもと違う立場で陸上と向き合った3日間。「自分も腐らず頑張りたい」と背中を押された。右肘の痛みはすでに引き、下半身を中心にトレーニングを再開。8月20日にスイス・ローザンヌで行われるダイヤモンドリーグでの復帰を目指している。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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