重圧だった「メジャー女王」の称号 5年ぶりV永峰咲希、3年シード権行使の裏に父の金言「そんな物を持っているからダメなんだ」
「メジャー女王」の称号が重圧に…父が送った金言とは
振り返ると、20年9月、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー2勝目。だが、それがプレッシャーになったという。
「まだ実力もないのに『メジャーチャンピオン』と言われるようになりました。その後、調子が悪くなった時に父に言われたのは『そんな物を持っているからダメなんだ。早く使った方がいい』でした」
「そんな物」とはメジャー優勝で手にした3年シード権だった。その権利を使うタイミングは選手自身が決められるため、メルセデス・ランキングで50位以内に入れず年間シードを失っても、QT(ツアー予選会)で翌年の出場権を狙う選手もいる。だが、永峰は父の言葉に背中を押されていた。
「『そういう保険があるからダメなんだ』ということに納得して、22年9月には翌年から3年シードを使うことを決めていました。なので、それをどう生かすかを考えてきました。去年から球筋をドローから元のフェードに戻したことも良かったですし、調子も上がっていました。そして、今年になってやってきたことが出し切れて、優勝につながったことは良かったです」
文字通り、3年シードを有効活用しての復活優勝。これで来年のシーズン終了までのツアー出場権を獲得。今後の目標を問われると、「複数回優勝と柔軟な体を手に入れることです」と返した。藤田さいき、申ジエ、穴井詩ら30代後半の選手も活躍し続ける国内女子ツアー。永峰はこの3勝目を機にさらなる飛躍を目指す。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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