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22歳の佐久間朱莉、生涯賞金3億円超えも「もっと稼ぎたい」 今季3勝目は5400万円…急成長につなげた“貪欲さ”【女子ゴルフ】

生涯獲得賞金が3億円超え「もっと稼ぎたい」理由とは

 フェアウェーキープは14ホール中5度で、わずか35.71%の確率。それでも、粘ってパーを拾い、少ないチャンスで4バーディーを手にした。15番パー3では、5メートルのスライスラインを読み切ってバーディー。ここで菅沼を捉え、16番パー4で抜き去った。

「昨年までの自分はショットメーカーでしたけど、今年はパットに助けられています。オフにたくさん練習したことが大きいのですが、前よりもストローク中に頭の左右のブレが減りました。これは腹筋メインの体幹トレーニングをしてきたことで、腹筋に力が入るようになったことが大きいです。あとはパターのフェイスがターゲットを向いているかを毎朝確認しています」

 パットイズマネー。文字通り、それを具現化した成長ぶりだ。1ラウンドあたりの今季平均パット数は28.4694(全体3位)で、昨季の29.4775(全体32位)から大きく減らした。今季の獲得賞金額は、15試合目にして1億1602万8200円。早くも昨季の1億577万8357円を上回った。生涯獲得賞金は3億1078万9287円になった。この額を知らせると、佐久間はハニカミながら言った。

「一番高い賞金の試合で勝てたことは『ラッキー』という感じです。勝てば去年の賞金額を超えることは知っていましたが、3億円超えは初めて知りました。でも、もっと稼ぎたいです」

 稼ぎたい理由を問われると、「将来、自分の家族ができた時に大きな家に住みたいからです」と返答。「今後の目標」については、「2勝目を達成した時から、年間5勝とメジャー優勝をして年間女王になると決めました」と明かした。波に乗ると止まらないのがこの世代の特徴。1学年下の竹田麗央は昨季、初優勝から8勝を飾っている。

 娘の3勝目を見届けた父親の浩太郎さんは「優勝争いをする中で落ち着いてプレーしていることは感じました。こっちは『どうせ、ミスをするだろう』と思いながら見ているんですけど」と照れ笑いした。だが、心技体がそろい、佐久間が急成長していることは事実。昨季までは同学年の岩井姉妹(明愛、千怜)、桑木志帆を追う立場だったが、3人に負けない実績を残しつつある。

 その状況も踏まえ、佐久間は言った。「これから水風呂に入ってクールダウンして、しっかり食べるようにします」。気温30.9度の中で戦い抜いた22歳は、次戦からまた勝利を目指す。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)


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