バスケ人生を切り拓いた1通の手紙 沖縄の無名中学生→仙台の日本一高校へ、背中押した母の一言
これから進路選択をする後輩たちへのメッセージ
入学後も、すぐに主力になった山崎や菅野と自分を比べず、「この素晴らしい環境で頑張っていれば、どこかで必ずチャンスが来る」と自分に言い聞かせて努力し、日々の小さな成長を喜び、それを原動力にまた前に進むという小さなサイクルを繰り返した。
「たぶん、地道にやることが大好きな性格なんです。ちょっとでも結果が出ると嬉しいんで」
そう言って山内は笑った。
女手一つで山内を育てた母は、アメリカの短大に留学後、名門として知られる4年制大学に編入した経歴を持つガッツマン。少し内気な息子のチャレンジを喜び、生活の至るところで「難しいことでも、とにかくやってみればいい」「努力さえすればなんとかなる」と教えてくれた。山内は「好きなことをするために努力をして、好きな場所に行って、いろんなことを学んできたお母さんがいたから、今の僕がいるのかなと思います」と感謝を口にし、これから様々な選択をしていく“人生の後輩たち”にメッセージを送った。
「自分が思ったことや考えたことを現実にするためには、良いイメージを持つことが大切だと思います。生きている限りネガティブなことは絶対ついてくるけど、常に良いイメージを持ってチャレンジしてほしいっていうのが僕のアドバイスですね。大きいイメージを描いて、そこから考えて計画して、行動して、最後に結果がついてくるんだと思います」
■山内ジャヘル琉人 / Jaheru Ryuto Yamauchi
2002年12月5日生まれ、沖縄県出身。190センチ・96キロ。小学1年生でバスケの魅力に取りつかれると、高校は遠く離れた宮城県の強豪・仙台大学附属明成高に進学する。3年時のウインターカップで優勝に貢献、自身も大会ベスト5に選出された。大東文化大でも1年時から活躍すると、2024年11月に特別指定選手(プロ契約)として川崎への加入が決定。Bリーグ1年目のシーズンで先発2回を含む34試合に出場した。
(青木 美帆 / Miho Aoki)
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