直前の試合で救急車使用、減量も問題なし

　重岡戦の1つ前のヘビー級ノンタイトル8回戦では、但馬ミツロが5回TKO負け。流血などダメージを負い、事前に用意されていた救急車を使用した。重岡戦後は新たに119番。安河内氏は「すぐに来ました。到着まで（会場の）ドクターもしっかり施術してくれた。私としては通常のタイミングで運ばれたと思います。救急車内でも手当ができる状態。ここに問題があったわけではない」とした。

　過酷な減量で体に負担がかかり、試合に影響する選手もいる。しかし、重岡については「それほど苦しんでいるようには見えなかった。朝の当日計量も非常に落ちついていた」と否定的。現状では問題が浮かばないが、「インスペクター（試合進行役）はつぶさに見ていたので、試合前の状況も含めてヒアリングをしていく」と原因究明に尽力する。

「危ないシーンはなかったですが、原因を確かめないといけません。硬膜下血腫で緊急手術をしたのは事実。結果は受け止めなければならない。今後も試合は続きます。一つのミスも許されません。原因が推測できれば解決に向けて舵を取れますが……あの試合で“これが”というのはなく、やりようがないです。言葉が出ないです」

　何よりもまずは重岡の回復が願われる。