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気が散る? 日本の鳴り物応援を来日メジャーリーガーはどう思ったか 東京Dで聞いた率直な感想

米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦するほか、巨人&阪神ともプレシーズンゲームを行った。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

東京ドームでプレシーズンゲームを行ったカブス【写真:中戸川知世】
東京ドームでプレシーズンゲームを行ったカブス【写真:中戸川知世】

「ドームで聞いたANSWER」第14回

 米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦するほか、巨人&阪神ともプレシーズンゲームを行った。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

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 第14回は日本の鳴り物応援を体験したメジャーリーガーたちの本音。ネット上では「応援歌うるさくて気散りそう」「集中できるのだろうか」と懸念の声も上がっていたが、普段と違う環境でプレーした選手たちはどう感じたのか。率直な感想を話してくれた。(取材・文:THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

 ◇ ◇ ◇

 トランペット、太鼓、そして何千もの声が響き渡った。阪神がカブスに3-0で勝利した15日の一戦。得点機になると、右翼席を埋めた応援団が大音量でチャンステーマを奏でた。MLBにはない光景。記者席のシカゴメディアは一斉にスマホを構えて撮影した。通算198本塁打のベテラン、ジャスティン・ターナー内野手は「右翼の応援は音が大きくて凄かったね。素晴らしい雰囲気だった」と称えた。

 ターナーはこの日最後の打者になり、「あと1人!」「あと1球!」コールを浴びた。結果は空振り三振。日本でも賛否両論あるかけ声の意味を知ると、「声は聞こえていたけど、そう言ってたんだね。素晴らしかったよ」と笑顔だった。音楽を使った応援はドミニカ冬季リーグでも経験があるが、「ここは遥かに大音量で、人の数も桁違いだ」と目を丸くしていた。

 マウンド上で応援の“圧”に晒された投手陣はどう感じたか。鈴木誠也外野手は「みんな応援が凄く好きだったみたいで、ピッチャーの人たちも逆に楽しかったと言っていた。いい経験になったんじゃないかな」と同僚たちの反応を証言。16日の阪神戦で4回を2安打7三振無失点に抑えたドジャースのタイラー・グラスノー投手も「楽しかった。好きだよ。こっちのほうがいいね」と気に入ったようだ。

 16日の巨人戦に2番手として登板したカブスのダニエル・パレンシア投手は試合前、鳴り物応援について「素晴らしい。まるで自分の家にいるような感覚だよ」と答えた。母国ベネズエラに近いものを感じるという。気が散らないか聞いてみると、「僕は気にならない。むしろ地元の人たちが盛り上がっているのが好きなので楽しんでいるよ。プレーに影響は全くない。僕にとっては最高さ」と大歓迎だった。

 全選手に聞いたわけではないため、異なる意見を持っている人もいるかもしれない。しかし、回答してくれたメジャーリーガーはみな好意的な反応だった。せっかくの機会だから、異国の文化を味わいたい。そう思っている選手が多いように感じた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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