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2015年のラグビーワールドカップを知る廣瀬氏が現日本代表へエール
ラグビーワールドカップ開幕まであと1年を切った。新生 花園ラグビー場のこけら落としとして行われた日本代表対世界選抜では、28-31と敗れはしたが善戦した。翌週に味の素スタジアム(東京都)で行われた世界ランク1位の“オールブラックス”ことニュージーランド代表には31-69で完敗だったが、見せ場を作り、計5トライ、31得点は6度目の対戦で最多だった。2試合とも敗れはしたが、会場はいずれも満員の観衆で大いに盛り上がり、ワンプレーワンプレーに歓声が沸き上がった。メディア露出も増えるなど、国内のムードも確実に高まってきている。
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「日本代表の活躍で、ワールドカップの認知度も上がってきている。大会自体は間違いなく成功すると思いますが、大会後に何を残せるのか、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会につなげられるものはあるか。そういうことを考えながら、ラグビーを盛り上げる活動をしていきたいですね」
ラグビーの魅力を伝え、大会を盛り上げるアンバサダーとして、日本代表に期待するものは大きい。
「成績だけで言えばベスト8に進出してくれたら、日本全体が盛り上がるでしょうし、ラグビー界としても大成功です。ただ勝敗だけではなくて、それ以外の価値もある。観てくれた人にラグビーって楽しいんだと感じてもらい、競技普及にもつなげていきたい。僕ができることは、2015年の大会で経験し、その時に感じた様々なことを大人や、子どもに伝えること。勝った時の喜びだったり、試合へ臨む過程だったり、そういうことを伝えていきながら、みんなが良い人生を送れるようなサポートをしていきたいと思っています」
前回大会では、ラグビーワールドカップで2度の優勝を誇る南アフリカ代表に勝利し、“スポーツ史上最大の番狂わせ”と称され、日本中を熱狂させたチームの一員だった廣瀬氏。歴史を変えた3年前のあの試合についてこう振り返った。
「正直言うと、ワールドカップで勝ったことがなかったので、これだけやれば勝てるというのがわからなかった。ただ自分たちができることは全てやりきって、その日(南アフリカ戦)を迎えられた。楽しみでした。特別な意識はなかったんです。逆に意識せず、普通に試合に入っていけたのが良かった。ワールドカップは魔物が住んでいると聞いていたけど、僕らにとってはそうではなくて、いつも通りの準備を経て試合を迎えられたのが良かった。準備が全てですね。4月には試合会場の下見にも行き、スタジアムやホテルにも滞在した。全ての環境に慣れて、本番を迎えられたことが良い結果につながったのだと思っています」
「やり残したことはない」と、言えるほどの準備をして迎えた一戦での勝利。奇跡だと言われることもあったが、全てをワールドカップに注ぎ込んできたからこその結果だったと強調する。当時を踏まえて、現日本代表チームへエールを送る。
「(前回大会から)ラグビーのスタイルも変わって、監督の求めているものも変わった。一概に比較はできないですが、前回の経験で今回も継承できることもある。確実にチームは強くなっていると思います。あとは、日本開催のプレッシャーにどう立ち向かうか。日本で行えることはアドバンテージにもなれば、プレッシャーにもなる。それをどう捉えるか。
僕は、最後は開き直ることも大事だと考えています。こんなにきつい練習に耐えてきたこと、こんなにプレッシャーがかかる場面って人生に何回あるの?って考える。それが幸せだと思えるメンタルが必要です。プレッシャーは逃げると必ず追いかけてくるんですよね。それに立ち向かうことが大事です」