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【PR】生まれ変わった花園ラグビー場はここがスゴイ! 元日本代表主将が語る魅力

廣瀬氏が語る西のラグビーの聖地・花園

 スタジアム内を見学した廣瀬氏も、興味津々にそれぞれの施設をチェック。その変貌ぶりに驚いていた。大阪府出身で小学校時代からなじみ深い花園ラグビー場だけに、「座席が背もたれ付きに新しくなっていますし、立派な照明もつきましたね。大型ビジョンもそうです。中でも一番印象的なのは、ゴルフ場の打ちっぱなしがなくなり、スタンドに変わったところです。がらりと雰囲気が変わりましたね」と語り、北スタンドの変わりように目を丸くしていた。

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 廣瀬氏に“旧花園”での思い出を振り返ってもらった。

「小学生の時のラグビースクールで使ったことがあります。中学生時代には選抜チームに選ばれるための練習試合をしたことを覚えています。(選抜チームに選ばれるかどうか)怖い思いをしながら、試合をして帰った記憶があります。それと、毎年高校ラグビーの準々決勝を観に行っていたので、1月3日は家族で花園ラグビー場に行くのが恒例でしたね」

 こう懐かしそうに回想する。毎年、年末から年始にかけて花園ラグビー場で開催される全国高等学校ラグビーフットボール大会を観戦しながらも、高校生時代(大阪府立北野高等学校)は、全国大会出場には縁がなかった。

「かすりもしなかった(笑)。悔しいというか、行けないものだと思っていました。それよりも楽しくプレーするなど、そういったところを大事にしていた学校でしたね。正直に言うと、絶対に(全国大会へ出場を決めて)花園に行きたいという想いはなかったんです。当時は、同じ大阪の東海大仰星(高等学校)が日本一で、かっこいいなとは思ってました。その時も観客として試合を観に行っていましたね」

 文武両道に憧れて北野高等学校に進学。チームとしては全国大会出場に縁はなかったが、廣瀬氏は高校日本代表に選出された。その後は、慶應義塾大学理工学部に進み、東芝に入社した。日本代表で実績を積み重ね、現在は東芝ブレイブルーパスのバックスコーチを務めている。現役時代はトップリーガーとして何度も花園でプレーした。そんな廣瀬氏が花園ラグビー場の魅力について笑いながらこう強調した。

「個人的に好きなのはお客さんが大阪弁でヤジを飛ばすところです(笑)。東京のチームに入った僕は、いつも『ええ加減にせえよ』と怒られていましたね。でも、それがすごく温かいんです。みんなラグビーが大好きで、そういった想いが伝わってくるのが魅力です。もちろん高校生にとっては聖地で、ここに来るために3年間、厳しい練習を積み重ねてきている。そういう想いも伝わってきます。いつもここでプレーするのは喜びでしたね」

 2019年のラグビーワールドカップ本番で花園ラグビー場では以下の4試合が行われる。

・9月22日(日)イタリア代表vsナミビア代表
・9月28日(土)アルゼンチン代表vsトンガ代表
・10月3日(木)ジョージア代表vsフィジー代表
・10月13日(日)アメリカ代表vsトンガ代表

廣瀬氏は日本で世界の強豪の試合を観られることの価値を強調する。

「(ラグビーをする)子どもたちにとっては嬉しいでしょうね。自分(子ども)たちがプレーしている花園で世界の選手が命をかけてプレーする。世界との距離がぐっと近くなると思う。今までは、例えばイングランドで開催される試合をテレビで観ていても、どこか遠くに感じていたと思います。だけど、今度は身近なスタジアムで、トンガ代表などの強豪国が試合を行うんです。世界というものを子どもから大人まで間近で感じられると思うと、それが今からとても楽しみです」

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