元全米女王ゴールド、病から2年ぶり復活の舞にファン感動の嵐「本当に誇りに思う」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は16日、女子ショートプログラム(SP)で元全米女王グレイシー・ゴールド(米国)が2シーズンぶりに復帰。
うつ病、不安症、摂食障害から復帰、最下位発進も大きな一歩「あとは上がるだけ」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は16日、女子ショートプログラム(SP)で元全米女王グレイシー・ゴールド(米国)が2シーズンぶりに復帰。37.51点で10人中最下位となったが、摂食障害などによる休養から見事にカムバックした。演技後、「私は今日思い出したの、競技って大変」と明るくツイートしたが、ファンから「勇気に感動した」「本当に誇りに思う」と感動の声が上がっている。
美しき元全米女王が銀盤に帰ってきた。ゴールドの名前がコールされると、復帰を待ち望んでいたファンが大歓声で出迎えた。黒の衣装に身を包み、緊張の面持ちで演技を開始すると、2回転ルッツ―2回転トウループを着氷。大きな拍手が沸き起こった。続く3回転フリップで転倒。しかし、今度は後押しの拍手で会場が盛り立てた。
不本意な演技となったが、最後まで演じ切ると息をつき、少しだけ安堵の表情を見せた。得点は37.51。しかし、結果以上の価値がある演技だったことは言うまでもない。昨季はうつ病、不安症、摂食障害の治療のため全休。平昌五輪も断念しながら、自分に打ち勝ち、かつて輝きを放ったリンクにこの日、帰ってきたのだ。
演技後、自身のツイッターに「みんな……私は今日思い出したの、競技って大変」と絵文字を織り交ぜ、努めて明るい様子で振り返ったゴールド。しかし、返信欄には「あなたはアメージングだった」「愛しているわ、クイーン!! 本当に誇りに思う」「立ち向かって!」「衝撃的だった」「あなたはスター」と激励のコメントが相次いだ。