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ドネア、悲運のバーネットに届けた粋な“慰め”「私の望んだ勝利ではなかったが…」

ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級1回戦(英グラスゴー)は3日、英グラスゴーで元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)がWBA同級スーパー王者ライアン・バーネット(英国)に4回TKO勝ち。準決勝進出を決めた。王者バーネットが4回に腰を痛め、棄権するまさかの展開。しかし、勝った挑戦者ドネアはバーネットに歩み寄り、慰めた粋なシーンをWBSSが動画付きで公開している。

ノニト・ドネア【写真:Getty Images】
ノニト・ドネア【写真:Getty Images】

バーネットの負傷棄権直後に駆け寄り労う「彼はアメージングなファイターなんだ」

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級1回戦(英グラスゴー)は3日、英グラスゴーで元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)がWBA同級スーパー王者ライアン・バーネット(英国)に4回TKO勝ち。準決勝進出を決めた。王者バーネットが4回に腰を痛め、棄権するまさかの展開。しかし、勝った挑戦者ドネアはバーネットに歩み寄り、慰めた粋なシーンをWBSSが動画付きで公開している。

 白熱の攻防を見せていた4回にアクシデントが起きた。鋭いコンビネーションを見舞ったバーネットが右腰に手を当てながら、自ら膝をマットにつける。まさかのダウン。腰痛で動けずにコーナーに追い詰められたバーネットは何とかゴングまで耐え抜いた。しかし、英公共放送「BBC」によると、トレーナーのアダム・ブース氏に絶望的な状況を伝えていたという。

「もう動けない。パンチも打てない」

 バーネットのギブアップ宣言を受け、5回開始前に棄権を選択。すると、その直後だった。ドネアが真っ先に駆け寄り、トレーナーをかき分け、グラブをつけたままバーネットの頭をなでながら、顔を近づけて言葉をかけ、無敗記録が19で途絶えてしまった傷心の英国ファイターを慰めたのだ。

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