全員10代、経験者ゼロに「怖い。でも楽しみ」 体操女子・五輪代表5人に強化本部長が向けた本音
平均年齢17.8歳でパリ五輪開幕…19歳で最年長の宮田「お姉さんのように」
19歳ながら、牛奥と並んでチーム最年長。田中強化本部長も宮田をキャプテンに指名することを示唆した。シニアになって間がなく、まだ交流のない選手もいるが「まずはコミュニケーションをとって。お姉さんのように、若手からついていきたいと思ってもらえるようにしたい」。初の五輪を前に自信をのぞかせた。
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目指すのは、団体でのメダル獲得。16年リオは4位、21年東京は5位と僅差で逃しているだけに「団体メダルを第一に考えたい」と宮田。「五輪はリオで知った」という他の選手たちも口々に「団体のメダル」をパリでの目標に掲げた。
米国が頭ひとつ抜けている女子の団体は「英国、イタリア、中国、フランスときて、日本が続く状態」と田中本部長。「大会本番と同じような状況を作って練習するなど、工夫しながら本番を迎えたい」と秘策を明かし、経験者の杉原を補欠としてチームに帯同することで「いろいろと伝えてほしい」とも期待した。
平均年齢17.8歳(開幕時)で臨むパリ五輪。全員が初出場で五輪経験値こそ少ないが「当たれば」一気に勢いに乗る期待感もある。6人中経験者4人をそろえ、平均年齢26.0歳の「大人のチーム」で地元の期待に応えた東京五輪以来60年ぶりのメダル獲得へ、フレッシュな女子団体チームが悲願へ挑む。
▼パリ五輪体操女子代表
宮田笙子(19=順大)
岸 里奈(16=戸田市SC、クラーク)
岡村 真(18=相好体操クラブ、四日市大)
中村遥香(16=なんば体操クラブ、相愛学園)
牛奥小羽(19=日体大)
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)