ネリは悪童か、優等生か 井上尚弥戦へ、羽田空港で本人を直撃「本物のネリとして言うなら…」
ボクシングの元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)が21日、5月6日に東京Dで行われる世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)への世界挑戦に向け、東京・羽田空港に来日した。体重超過で王座を剥奪された2018年3月の山中慎介戦以来、6年2か月ぶりとなる日本での試合。3月の会見では優等生発言を繰り返した一方、海外メディアには挑発的発言を連発。どちらが本物のネリなのか。戦績は31歳の井上が26勝(23KO)、29歳のネリが35勝(27KO)1敗。
ネリが羽田空港に到着
ボクシングの元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)が21日、5月6日に東京Dで行われる世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)への世界挑戦に向け、東京・羽田空港に来日した。体重超過で王座を剥奪された2018年3月の山中慎介戦以来、6年2か月ぶりとなる日本での試合。3月の会見では優等生発言を繰り返した一方、海外メディアには挑発的発言を連発。どちらが本物のネリなのか。戦績は31歳の井上が26勝(23KO)、29歳のネリが35勝(27KO)1敗。
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到着口でスマホが掲げられた。午後3時26分、ネリが羽田空港に登場。妻や娘3人、陣営とロビーを歩いた。数百人の利用客にまぎれ、サイン色紙を持ったファンも。騒然とする中、陣営とともに取材エリアまで移動した。「コンディションはパワフル。5か月間、練習してきた」。蓄えた髭の奥で不敵に笑った。
3月の試合発表会見でも来日。当時は「再び日本の地を踏めて嬉しい。申し訳なかったと謝りたい」と過去の騒動を謝罪し、会場にいた山中慎介氏とも握手で和解した。しかし、最近の海外メディアのインタビューでは「イノウエは過大評価されてる」「平凡なボクサー」と悪童に逆戻り。井上は自身の公開練習の際に「そっちのネリが本物ですよね。この間のは何だったのか」と呆れていた。
本来のネリはどちらなのか。本人を直撃すると、迷いなく答えが飛んできた。
「前回は会見が目的。周りがリスペクトすべき選手だと教えてくれたので、あのようになった。俺が“本物のネリ”という意味で言うなら『彼をリスペクトしているけど、恐れてはいない』ということ。KOする」
どっちとも取れない言葉だが、本心なのだろう。ただし、日本のモンスターを倒す気概は伝わってきた。
「ナオヤはいいボクサーだと思う。スピード、パワー、才能もある。(テレンス)クロフォードや(ガーボンタ)デービスのようにね。ただ、俺はイノウエより勝っていると思う。あいつがPFPのNo.1だとは思わない。もっと良い選手がいる。でも、メディアが彼をNo.1だと言うなら嬉しいよ。だってその選手と戦えるんだから」