井上尚弥最強論に“待った” 米記者が持つ興味「全盛期の世界クラスと対戦したら…」
ライバル1番手はテテを指名、ロドリゲスも難敵「試練を与えるかもしれない」
キャリアで初のKO負けを喫したサウスポー、パヤノは34歳、5月のタイトル戦で破ったジェイミー・マクドネル(英国)は32歳。百戦錬磨のベテランだったが、無敗のロドリゲスは26歳と年齢的に充実している。2戦計182秒の秒殺劇を繰り広げた井上が終盤までもつれこんだ際、どんな戦いを見せるのか。バンタム級でまだ見ぬ戦いぶりにフィッシャー記者は注目している。
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一方、今大会における井上の最大のライバルについて言及。「おそらく、ゾラニ・テテだろう」と南アフリカのWBO王者を挙げている。
「なぜなら、彼は背が高く、レンジの長いサウスポーだからだ。レイピア(フェンシングの刀)のようなジャブは遠距離からのボクシングで効果的に役立つだろう。しかし、E-ロッド(ロドリゲス)は日本最高のファイターに試練を与えるかもしれない。26歳のプエルトリコ人はイノウエのような爆発力はない。しかし、彼は冷静さを保てる完璧なファイターで、集中を切らさない」
すでに1回戦突破を決めているテテ。独特のサウスポースタイルから繰り出すジャブが武器になると予想する一方、劣勢でも冷静さを失わないロドリゲスもモンスターにとって要警戒と主張していた。
V大本命に挙がる井上。しかし、こうした声が上がるのも適正階級に上がり、強すぎるがゆえに底を見せていない圧倒的な戦いぶりの裏返しでもあるだろう。いよいよ、次戦は待ち望んだ統一戦。強い相手に、より強さを発揮する“モンスターの神髄”を見せつけるしかない。
(THE ANSWER編集部)