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ネリ、日本人への謝罪はなし「90%が俺の体重超過を願っている」 過去の薬物疑惑は「全くの白だ」

ボクシングの元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と対戦する。プロモーターが公開しているインタビューでは、「今までやってきているトレーニングには満足しているし、イノウエに勝つための準備はできている」と自信満々。3月の対戦発表会見では山中慎介氏に過去の薬物疑惑、体重超過を謝罪したが「(謝罪したいのは)日本人の観衆にではない」と語っている。

ルイス・ネリ【写真:中戸川知世】
ルイス・ネリ【写真:中戸川知世】

5月6日、東京ドームで井上尚弥と対戦

 ボクシングの元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)は、5月6日に東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と対戦する。プロモーターが公開しているインタビューでは、「今までやってきているトレーニングには満足しているし、イノウエに勝つための準備はできている」と自信満々。3月の対戦発表会見では山中慎介氏に過去の薬物疑惑、体重超過を謝罪したが「(謝罪したいのは)日本人の観衆にではない」と語っている。

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 井上との大一番に向けて意気込むネリのインタビュー動画は、母国メキシコのプロモーター「サンフェル・ボクシング」公式フェイスブックで公開された。「このジムには12月末から来ていて、遊びにきているわけではなく、勝つためのトレーニングをしている。リング上で語るために今は何も言う必要はない。リングにあがったら俺たちがやってきたことがわかるはずだ。試合に勝つための準備は100%できている」と自信を口にしている。

 日本のボクシングファンには“悪童”の印象が色濃いネリ。2017年8月の山中慎介戦の薬物検査で陽性反応が出ただけでなく、18年3月の再戦は大幅な体重超過でWBC世界バンタム級王座を剥奪。ともに勝利したが、日本ボクシングコミッション(JBC)から国内のライセンス無期限停止処分を受けた。海外でリング復帰し、20年9月にスーパーバンタム級で世界2階級制覇。今年2月、ネリ陣営はJBCに謝罪と資格回復を求める書面を提出。規定に基づき、処分が解除されている。

 3月の会見では「再び日本の地を踏めて嬉しい。申し訳なかったと謝りたい」と過去の過ちを謝罪し、会場にいた山中慎介氏とも握手で和解。しかしその後の海外インタビューでは井上を軽視するかのような発言も伝えられていた。この動画インタビューでも「ウェート管理が大事なのはもちろんだ。90%の日本人が俺の計量オーバーを願っていると思うけどね」などと軽口を叩いている。

「日本での試合は自分のキャリアにとっても本当に重要なんだ」と次戦の重要性を説くネリは「日本に戻ってヤマナカに謝ることもできた。計量オーバーに関しては、彼に申し訳なかったと思う」と山中氏に対する謝罪の気持ちを改めて表明。しかし「でもそれはヤマナカにであり、日本人の観衆にではない」と日本のボクシングファンに謝りたかったわけではないとした。

「あとはインタビューでも明らかになっているけど、ドーピングに関してはまったくの白だった」と薬物疑惑については真っ向から否定。「終わったこと、過ぎたことはもう戻らないし、これからのことに集中していきたい。今までとは違うルイス・ネリをみせることができるだろう」と話していた。

(THE ANSWER編集部)


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