「最後は笑顔で称えたいと…」 土壇場逆転負けで泣いた佐久間朱莉が告白「これまで以上に…」【女子ゴルフ】
女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンは7日、埼玉・石坂GC(6535ヤード、パー72)で最終日が行われた。首位で出た21歳の佐久間朱莉(大東建託)は1イーグル、4バーディーの66で回り、通算14アンダー。互いに初優勝を目指した阿部未悠(ミネベアミツミ)に1打届かず、2位だった。最後のパーパットを打つ前から涙をこぼしたが、笑顔で勝者を称える気丈な姿を見せた。
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日
女子ゴルフの国内ツアー、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンは7日、埼玉・石坂GC(6535ヤード、パー72)で最終日が行われた。首位で出た21歳の佐久間朱莉(大東建託)は1イーグル、4バーディーの66で回り、通算14アンダー。互いに初優勝を目指した阿部未悠(ミネベアミツミ)に1打届かず、2位だった。最後のパーパットを打つ前から涙をこぼしたが、笑顔で勝者を称える気丈な姿を見せた。
勝負のパットは無情にもカップ左に外れた。最終18番パー4、決めれば阿部に並ぶ6メートルのバーディートライ。この瞬間、佐久間はしゃがみ込んでうつむいた。阿部のウイニングパットを見届け、勝負が決してからのパーパット。アドレスに入った時点で、目には涙が溢れていた。ホールアウト後に阿部とハグを交わした。
「自分としては凄く良いゴルフができました。勝てなかったのは実力不足だと思いますし、最後は笑顔で未悠ちゃんを称えたいと思っていました。できたかはわからないんですけど……」
精いっぱいの笑顔の後、プロテスト合格同期の岩井明愛、千怜姉妹らに健闘を称えられると、涙が止まらなくなった。
この日は、憧れの上田桃子、同期合格の阿部と並んで首位スタート。1番パー5で13メートルのイーグルパットを沈め、2番パー4でも4メートルのバーディーパットをジャストタッチで決めた。早くも抜け出したように思われたが、後半に猛チャージをかけた阿部に17番パー4で初めて逆転された。
昨季もリシャール・ミル ヨネックスレディスのプレーオフで敗れたが、記者に囲まれると正直に絞り出した。
「これまで以上に悔しいです」
シーズンオフには師匠の尾崎将司を含む「尾崎3兄弟」から、「上手いだけでは勝てないぞ」と発破をかけられた。「意識が変わりました。この大会も勝ちに来ています」。言葉通り、地元・埼玉開催でガッツ溢れるプレーを見せただけに、悔しさは計り知れない。だが、試合はこれからも続く。勝ち切れなかった自分へのリベンジを目指す。
(THE ANSWER編集部)