ソフトバンク甲斐拓也から学んだ精神で初V 自主トレ仲間の阿部未悠「今週はそれを思い出した」【女子ゴルフ】
男子ツアーに「メディア」として参加「撮られるのは気恥ずかしいですが…」
その後はショットをピンに絡め、12番パー5でバウンスバック。勝負どころの14番パー4からは4連続バーディーを決め、遂に佐久間を逆転した。
「でも、17番までは『まだ早い』と言い聞かせて、ガッツポーズはしないでおきました。とにかく楽しむことだけを考えていたので。18番では出ちゃいましたけど(笑)」
2000年度生まれのプラチナ世代。同期には国内で勝利を重ね、米ツアーを主戦場にする古江彩佳、西村優菜、吉田優利がいる。一方、自身は最初の19年プロテストに失敗。20年はコロナ禍で中止になったため、21年6月の最終プロテスト合格でようやくスタートラインに立った経緯がある。
「焦りはありましたが、あの3人はジュニア時代から凄かったので、優勝しても『そうだよな』と思って応援していました。でも、私も早く上位で戦えるようにはなりたいと思っていました。そういう意味では良かったです」
オフにはアプローチを磨きながら、趣味のカメラで「鳥撮影」を楽しんだ。さらに国内男子ツアーのゴルフ日本シリーズJTカップに「メディア」として参加。男子プロにレンズを向けた。
「今日も『やっぱり、桜をバックに撮るよな』と思ったりしていました。撮られるのは気恥ずかしいですが、初優勝が富士フイルムさんの大会だということも縁を感じます。副賞でいただいたカメラも使いたいです」
冷静にプレーを楽しんでいたコース上とは対照的に、会見では天真爛漫。今後は「未勝利だったのに根拠のない自信」で決めていた「シーズン複数回優勝」を目指していく。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)