Bリーグ元MVP田中大貴、1月末以来の戦列復帰 CS進出へ役割自覚「一番影響を与えられるのは…」
バスケットボールB1中地区のサンロッカーズ渋谷は今季序盤の苦戦から盛り返し、3季ぶりとなるチャンピオンシップ(CS)出場も視野に入る位置にいる。20日に同じ中地区でCS出場を争うファイティングイーグルス名古屋と有明コロシアムで対戦し、72-65で勝利。この試合でSR渋谷は、かつて日本代表でキャプテンを務めた田中大貴が1か月半ぶりにコートへ復帰し、試合後の会見では自らの、そしてチームの現状を語った。
1月31日以来の戦列復帰で19分32秒プレー
バスケットボールB1中地区のサンロッカーズ渋谷は今季序盤の苦戦から盛り返し、3季ぶりとなるチャンピオンシップ(CS)出場も視野に入る位置にいる。20日に同じ中地区でCS出場を争うファイティングイーグルス名古屋と有明コロシアムで対戦し、72-65で勝利。この試合でSR渋谷は、かつて日本代表でキャプテンを務めた田中大貴が1か月半ぶりにコートへ復帰し、試合後の会見では自らの、そしてチームの現状を語った。
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「もうちょっと早くできれば宇都宮ブレックスとの試合(3月2日・3日)で復帰するようなプランで動いていたのですが、なかなか自分の腰の状態が良くなくて、ここまで伸びてしまったかと思います。今も正直、自分の100%のコンディションにはほど遠いところがあるんですけど……」
田中はBリーグが開幕した2016-17シーズンから4季連続でベストファイブ、2019-20シーズンにはMVPにも輝くなど、Bリーグや日本代表の中心選手として君臨してきた。だが、近年は欠場が増えることもしばしばで、アルバルク東京に在籍していた昨季途中には、腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けてインジュアリーリスト(IL)入り。Bリーグ以降のキャリア最低となる14試合の出場にとどまった。
SR渋谷に移籍した今季、復活を印象づけるプレーを見せていたが、徐々に無理が祟る状況となったようで、1月31日の富山グラウジーズ戦を最後に欠場。9試合ぶりの復帰戦となったこの日は19分32秒プレーし、試合の最終盤に3ポイントシュートも決めた。だが、本人は現状を厳しく捉え、「この1年は難しくなるのを覚悟していた」としつつ、田中は自らのコンディションについて、こう述べている。
「チームとして(自身へのプレータイムの制限など)気にかけなきゃいけない要素を増やすようなことは自分としてもしたくない。前半戦はそこまで問題なくプレーできていたのですが、やはり自分やコーチたちが思っていたプレータイムよりも少し長い状態が続いていて、やっぱり結果的に調子を悪くしてしまった。もう1回調子が悪くなることだけは避けたいですし、すごく難しいですけど、今このチームに与えられるものがあると思っています」