パリ五輪予選兼ワールドカップ

　バレーボール男子のパリ五輪予選兼ワールドカップ（W杯）は4日、東京・代々木第一体育館で世界ランク5位の日本が同15位トルコと対戦。3-0（25-15、25-20、25-19）でストレート勝ちした。日本が得意とするフェイクセットがこの日は2度炸裂。ネット上の日本ファンも興奮していたが、海外実況席では「巧みな偽装だ！　これはクレバーだ！」と仰天の声を上げていた。

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　強敵トルコをも翻弄した。まずは第1セット、飛び上がった高橋藍がバックアタックに行くと見せかけて、直前でボールを右へ送る。待ち構えていた西田がこれを決め、会場を沸かせた。さらに第3セット、同じ形で高橋藍から西田へのフェイクセット。相手のブロックは誰もつけず、フリーの状態で強烈な一撃を相手コートに叩き込んだ。

　日本の得意とする形で、これまでにも世界を相手に炸裂させてきた。X上のファンからも興奮の声が上がる中、海外専門メディア「パワー・バレーボール」公式インスタグラムは「ラン・タカハシはアメージングなセット技術を持っている」と記し、フェイクセットの映像を公開した。

　この試合を中継した同メディアの放送局「VB.TV」の実況席では、最初のフェイクセットに「おー、巧みな偽装だ！　これはクレバーだ！　まるで強烈な一撃を打つかのように見えた！　そしてそれをジャンプセットへと変えた！」と高橋にビックリ。第3セットで再び決まった際にも「ランの美しいジャンプセット！　卓越したプレーだ」と称賛していた。

　エジプト戦で思わぬ1敗を喫した日本だが、これで3勝1敗。8チーム中上位2チームに五輪出場権が与えられる今大会、負けられない試合が続く。