井岡一翔「その質問に答えます」 大麻成分検出、司会者の制止を振り切った「嘘はない」発言
波風が収まらず…貫く平常心「僕の気持ちは変わらない」
WBO王者だった井岡は、昨年大晦日にWBA王者フランコとの王座統一戦で引き分け。しかし、大晦日の試合前に行われたドーピング検査で大麻成分が検出された。以降、潔白を主張する井岡陣営と日本ボクシングコミッション(JBC)の間でやり取りが交わされてきたが、JBCは6月21日に事実を発表。世界ドーピング防止機構(WADA)の基準を下回る数値のため、今回の興行出場に問題はないが、直前の発表が物議を呼んだ。
井岡は2020年大晦日の田中恒成戦のドーピング検査でも、大麻成分などの禁止薬物に陽性反応を示した。しかし、JBCの検体管理方法に不備などがあり、処分はされず。JBCの謝罪を受けていた。今回はWBO1位だった中谷潤人(M.T、現WBO王者)との指名試合の義務があったが、王座を返上してまで選んだフランコとのダイレクトリマッチ(直接の再戦)。王者の歴史的超過もあり、波風が収まらない状況だが、34歳のベテランは平常心を貫いた。
「僕の気持ちは変わらない。明日、リングに上がってやることをやるだけ。(相手への怒りは)全くないです」
フランコのみ、上限130ポンド(58.97キロ)の当日計量を24日午前10時に都内で実施。試合は王座決定戦になる予定だ。井岡が勝てば王座獲得、負ければ空位のまま。日本人最多の世界戦通算20勝を誇る、日本人唯一の世界4階級制覇王者。体重差のハンデと喧騒を乗り越えられるか。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)