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井岡一翔の相手フランコ、前代未聞+3.1kgは意図的か 関係者が「それは考え難い」と否定する理由

海外ボクサーには意図的超過のケースも、フランコ陣営「今週はタフな状況下で…」

 20日の公開練習で明かされたフランコの体重は、リミットまでわずか180グラム。真偽は不明だが、故意に計量失敗した可能性も拭いきれない。海外ボクサーでは対戦相手を恐れたり、減量を途中で諦めたりして、あえて失敗するケースもある。

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 引き分けに終わった昨年大晦日の第1戦前に行われたドーピング検査で、井岡の尿検体から大麻成分が検出。世界ドーピング防止機構(WADA)の基準を下回る数値のため、今回の興行出場に問題はなかったが、今月21日夜に日本ボクシングコミッション(JBC)が検出を発表した。

 JBC関係者によると、「フランコ陣営はネットニュースを通じて(井岡の大麻成分検出を)知ったそうです」と証言。しかし、WBAやJBC、井岡陣営にも問い合わせはなく、この日の計量に臨んだという。同関係者は「誰にも何の問い合わせもなく、それでオーバーしようと決めるのは考え難い」と否定。報道だけで意図的に超過しようと判断するのはリスクがあり、過酷な減量を乗り越えられない“普通の失敗”が妥当とみていた。

 会見では、フランコ陣営のロベルト・ガルシアトレーナーが「今週は様々な状況下で非常にジョシュアも、チームも厳しい、タフな状況に置かれていた」と、大麻成分検出の報道の影響を示唆。「本人はこの試合に真摯に取り組んできた。そこはご理解ください」と投げかけた。

 フランコのみ上限130ポンド(58.97キロ)の当日計量を24日午前10時に都内で実施。試合は王座決定戦として開催する方向で、井岡が勝てば王座獲得、負ければ空位のままとなる。井岡の検診結果は体温36.4度、血圧114/94、脈拍113。再計量前の会見では、「僕の気持ちは変わらない。明日リングに上がってやることをやるだけ。(相手への怒りは)全くないです」と冷静だった。

 戦績は34歳の井岡が29勝(15KO)2敗1分け、27歳のフランコが18勝(8KO)1敗3分け1無効試合。ゴタゴタが続く両者の第2戦はどんな結末を迎えるのか。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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