井上尚弥、階級を上げても「パワーは負けてない」 いきなり世界挑戦は自信の裏返し
井上がテストマッチを挟まない理由「ここ階級の強い選手とやりたかった」
ボクサーが階級を上げる場合、自身の感覚や減量、体格の大きくなる相手のパンチ力、耐久力、距離感などを知るため、ノンタイトル戦を挟む選手が多い。しかし、井上はいきなりの世界戦を歓迎した。それこそが自信の裏返しだった。
「スーパーバンタム級の体はつくれている。ここ階級の強い選手とやりたかった。フェザー級ならテストが必要だったと思うけど、スーパーバンタム級ならいらない」
強敵と試合をするのはプロ転向時からの決め事。勝てば井岡一翔(志成)に次ぐ日本人2人目の4階級制覇、さらに世界初の2階級4団体統一に向けて早速2団体を奪うことになる。「NTTドコモ Presents WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ スティーブン・フルトン VS 井上尚弥 -streaming on Lemino-」と題された会見。淡々とした言葉に決意を込めた。
「どの試合でも判定までもつれ込むイメージを持って準備しています。倒すタイミングがあれば倒すけど、勝ちに徹することが重要。しっかりと仕上げて最高の結果を出すだけ」
新たなステージでもモンスターの威力を見せつける。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)