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井上尚弥戦、日本開催ならフルトン判定勝ちは可能か ドネアの持論「村田は日本で…」

ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は先月、4つのベルトを返上してスーパーバンタム級に転向することを発表。米メディアでは、WBC&WBO世界同級統一王者スティーブン・フルトン(米国)との対戦の可能性が報じられている。元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、2人の対戦が実現した場合について展望。日本開催を想定しても、フルトンの判定勝利は「可能だ」と語っている。

昨年6月に井上尚弥と対戦したノニト・ドネア【写真:荒川祐史】
昨年6月に井上尚弥と対戦したノニト・ドネア【写真:荒川祐史】

ドネアが「判定勝ちは可能」と断言

 ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は先月、4つのベルトを返上してスーパーバンタム級に転向することを発表。米メディアでは、WBC&WBO世界同級統一王者スティーブン・フルトン(米国)との対戦の可能性が報じられている。元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、2人の対戦が実現した場合について展望。日本開催を想定しても、フルトンの判定勝利は「可能だ」と語っている。

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 米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeに登場したドネア。井上とフルトンの対戦が実現した場合、試合は日本開催と想定する米メディアが多いが、フルトンが井上に判定で勝利することは可能なのか聞かれると、「可能だと思う。ジャッジが誰かによるけど。相手が誰か忘れたけど、ムラタ(村田諒太)は日本で判定負けした。勝つべき内容だったのにね。そのあと再戦して(村田が)勝ったんだ」と指摘した。

 ドネアが引き合いに出したのは、2017年5月に有明コロシアムで行われた、村田諒太(帝拳)―アッサン・エンダム(フランス)のWBA世界ミドル級正規王座決定戦。この試合、村田はダウンを奪い、優勢とみられていたが、1-2で判定負け。“疑惑の判定”とされ、WBAのヒルベルト・ヘスス・メンドサ会長がSNS上で異例の謝罪文を発表する事態になっている。同年10月、村田は両国国技館で行われた再戦で7回TKO勝ちしている。

 ドネアは、井上とフルトンの一戦は「世界中が注目する試合。(結果が)誰の目にも明らかなら、(フルトンの)3-0の判定勝ちも可能だよ」と力説していた。

 ドネアは2019年のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で井上と対戦し、フルラウンドの死闘の末に判定負け。昨年6月の再戦では2回TKO負けを喫していた。2人の対戦については「良い守備、良いジャブ、良い距離を築かなければいけない」とフルトンに助言。どちらの試合も日本で戦った40歳は、日本開催の場合にフルトンが判定で不利になるのでは、との声を一蹴していた。

(THE ANSWER編集部)


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