ワリエワ不問裁定に米国反ドーピング機関CEOが非難 「全選手の権利のために抗議を」
フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ(ロシア)に関するドーピング問題について、米国反ドーピング機関(USADA)のCEOが異論を呈した。昨年2月の北京五輪で問題発覚。調査を行ったロシア反ドーピング機関(RUSADA)が「選手自身の過失はない」と認定したことを、13日に世界反ドーピング機関(WADA)が公表した。これを受け、同CEOは「世界反ドーピング規定に従っていないRUSADAによる都合のいい判定」などと非難した。
ワリエワのドーピング問題
フィギュアスケートのカミラ・ワリエワ(ロシア)に関するドーピング問題について、米国反ドーピング機関(USADA)のCEOが異論を呈した。昨年2月の北京五輪で問題発覚。調査を行ったロシア反ドーピング機関(RUSADA)が「選手自身の過失はない」と認定したことを、13日に世界反ドーピング機関(WADA)が公表した。これを受け、同CEOは「世界反ドーピング規定に従っていないRUSADAによる都合のいい判定」などと非難した。
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米紙「USAトゥデー」はワリエワの“不問”裁定に関する記事を掲載。「米国反ドーピング機関のトラビス・タイガートCEOはRUSADAの決定に対し、金曜朝にテキストメッセージで非難。WADAだけでなくフィギュアスケートを統括する国際連盟(ISU)にも迅速に動くよう促した」と紹介した。
記事によると、タイガートCEOは「反ドーピングシステムと全アスリートの権利のためにも、WADAとISUは抗議(上訴)しなければならない」と主張。「世界は、国家主導のドーピング不正行為における重要な道具であり、世界反ドーピング規定に従っていないRUSADAによる都合のいい判定を受け入れることはできない」と反発しているという。
15歳だったワリエワは、2021年12月のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物が検出。北京五輪の成績は暫定扱いされた。RUSADAは検体を採取したロシア選手権のみ失格に。資格停止などの処分は科さないことを決定した。今回の発表では、WADAはRUSADAに裁定書の提出を求めている。
(THE ANSWER編集部)