亀田興毅氏、無念の重岡銀次朗に涙「悔しい想いもあると思う」 4.16に再戦実施を約束
ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦から一夜明けた7日、直接の再戦(ダイレクトリマッチ)を4月16日に東京・代々木第二体育館で実施する方向であることが発表された。6日にエディオンアリーナ大阪で行われた同試合で、王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)が3回に同級5位・重岡銀次朗(ワタナベ)との偶然のバッティングで負傷。試合続行不可能となった。この日は「無効試合」と正式発表した。
6日の世界戦から一夜明け会見
ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦から一夜明けた7日、直接の再戦(ダイレクトリマッチ)を4月16日に東京・代々木第二体育館で実施する方向であることが発表された。6日にエディオンアリーナ大阪で行われた同試合で、王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)が3回に同級5位・重岡銀次朗(ワタナベ)との偶然のバッティングで負傷。試合続行不可能となった。この日は「無効試合」と正式発表した。
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試合は世界初挑戦の重岡が主導権を握る展開だった。3回に互いの距離が縮まり、パンチの応酬に。すると、バラダレスの額が重岡の顎付近と激突。偶然のバッティングで中断され、王者は顔をしかめながら痛みをアピールした。ドクターチェックの末、試合続行不可能と判断された。リングでは、無念の重岡と王者がともに涙する異例の光景が広がった。
興行を主催した元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏、両陣営、試合を統括するIBFのスーパーバイザー、ベンジャミン・ケイルティー氏(オーストラリア)が協議。一夜明けたこの日は大阪市内でそろって会見し、IBFが再戦を協議すること、両陣営がすでに了承したことを明かした。
亀田氏は4月16日に「3150FIGHT Vol5」で実施する方針を約束。「相手陣営も再戦の方向でやるとOKを言ってくれている」と明かし、「ABEMAでもそういう検証番組ができないか。次はどうなるかわからないけど、ボクシングも世界的スポーツなので、ビデオ判定はやっていかないといけない。人間の目だけで判断するのは難しい。ビデオ判定は必要」とビデオ判定がなかったルールを指摘した。
続けて「なんでもこういうことで物事が進化していく。今回もそのケース」とコメント。無念の重岡を思いやり「悔しい想いもあると思うんですけど。これを次に繋げられるようにビデオ判定をやってほしい」と目に涙を浮かべた。「ボクサーの想いを無駄にせず、続けて行きたい」と声を振り絞りながら約束した。
ルール上では4回終了までいけば、重岡の負傷判定勝ちだったが、3回だったため決着がつかず。重岡は王者が実力差を知った後、故意に負傷を狙う作戦に出たことを疑っていた。
(THE ANSWER編集部)