井上尚弥、悪童ネリ戦を米ESPN識者期待 Sバンタム転向で「ヤマナカの雪辱果たす時だ」
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ちし、アジア人初の4団体王座統一に成功する快挙を達成した。試合後にはスーパーバンタム級への転向にも言及。これを受け、米識者は元世界2階級制覇王者でWBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)との対戦に期待している。
井上がSバンタム級転向「考えている」と宣言
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11回1分9秒KO勝ちし、アジア人初の4団体王座統一に成功する快挙を達成した。試合後にはスーパーバンタム級への転向にも言及。これを受け、米識者は元世界2階級制覇王者でWBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ(メキシコ)との対戦に期待している。
バトラーを圧倒した井上。試合後のインタビューでは「スーパーバンタム級への転向を考えています」と明かしていたが、中には早くも転向後の対戦相手に想像を膨らませる識者もいた。米スポーツ専門局「ESPN」のボクシング・アナリストのフェルナンド・バルボサ氏もその一人。自身のツイッターでこのように期待した。
「スーパーバンタム級で期待している試合は、イノウエ―ネリ戦だ。ネリは日本での活動永久停止処分になっている……だけど、誰かが禁止を取り下げられるだろう。素晴らしい試合になるだろうし、ナオヤがヤマナカと日本の雪辱を果たす機会になる。実現は簡単だ!」
28歳のネリはバンタム級時代の2017年8月に山中慎介とのタイトルマッチで4回TKO勝ちを収めたが、試合前に行われたドーピング検査で禁止薬物が検出された。故意の摂取を否定していたが、18年3月の再戦では今度は体重超過。試合前に王座を剥奪され、日本ボクシングコミッション(JBC)からは日本でのボクシング活動永久停止処分を課された。
ネリは20年にスーパーバンタム級に転向。アーロン・アラメダ(メキシコ)に判定勝ちで世界王座に返り咲いたが、翌年ブランドン・フィゲロア(米国)に7回KO負け。プロ32戦目で初黒星を喫していた。その後、2連勝して現在の戦績は33勝(25KO)1敗としている。
(THE ANSWER編集部)