渋野日向子「半分以上は嬉しさ」61位→28位で予選通過 今季第2日最多6602人が集結
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス第2日が29日に埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。61位で出た前年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は、4バーディー、3ボギーの71で回って通算1オーバーとし、28位で予選通過となった。目標の「2アンダー(70)」には届かなかったが、安堵した気持ちを表現。最終日については「納得できるショットを多くしたい」などと話した。
樋口久子 三菱電機レディス第2日
女子ゴルフの国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディス第2日が29日に埼玉・武蔵丘GC(6650ヤード、パー72)で行われた。61位で出た前年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は、4バーディー、3ボギーの71で回って通算1オーバーとし、28位で予選通過となった。目標の「2アンダー(70)」には届かなかったが、安堵した気持ちを表現。最終日については「納得できるショットを多くしたい」などと話した。
入場者数は6602人。今季ツアーの第2日では最多となる中、その大半がインスタートの渋野の組についた。
「昨日ほどの緊張感はなかったのですが、『見せなきゃいけない』『バーディーを獲らなきゃいけない』と思っていました」
しかし、10番パー4でいきなりボギー。13番パー4では1.5メートルのバーディーパットを外した。暗雲が立ち込めたが、15番パー3で2メートルのフックラインを読み切って初バーディー。大歓声を受け、キャップのツバに手をやって笑みを浮かべた。
約40分あったハーフターンの休憩では、おにぎり、サラダを食べてリラックス。18番パー5でバーディーを獲れなかった悔しさは残っていたが、「うまく切り替えられた」という。
そして、1番パー5でバーディーを奪い、その後は2バーディー、1ボギー。最終9番パー5では2メートルのバーディーパットを外したが、ギャラリーの「お疲れさま」「明日も頑張って」には、「ありがとうございます」と返した。
ラウンド終了時で27位。前日を61位で終え、「ギリギリでいいので予選通過したい」と言ったが、会見場に設置されたリーダーボードを見て、「結構、落ちて来とる。風が強かったからか、自分も思っていたより順位が上ですね」。その上で「ホッとしましたか」の問いに「それは滅茶苦茶あります」と返し、「悔しいところはかなりあるけど、半分以上はうれしさでいっぱいです」と実感を込めた。
5月のブリヂストンレディスでは第1日で出遅れ、第2日も振るわずに予選落ちに終わった。しかし、今大会は盛り返しての決勝ラウンド進出。その要因については「今週の方が楽しめたからでしょうか。それはギャラリーさんの多さもあると思います」とし、「アメリカでプレーしている時にはない状況なので、その環境も楽しんでいました」と振り返った。
ただ、自分のプレーに満足したわけではない。ドライバーショットが安定する一方で、アイアンショットが右にそれる場面も多くあった。
「(最終日は)自分の納得できるショットの回数を増やしたいです。パー5で1つしかバーディーを獲っていない。しっかり獲りたいですね」
1つの目標をクリアした渋野は、自分のゴルフを追い求めながら、最終日を楽しみ、ギャラリーも楽しませるつもりだ。
(THE ANSWER編集部)