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田中希実「かなり限界」も全体14着で5000m決勝へ レース後は倒れこむ「粘れ粘れと…」【世界陸上】

オレゴン世界陸上が20日(日本時間21日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第6日が行われた。女子5000メートル予選では、田中希実(豊田自動織機)が15分00秒21の2組9着。各組上位5着+5人のタイムで拾われ、23日(同24日)の決勝に2大会連続進出を決めた。廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は15分02秒03の1組7着、萩谷楓(エディオン)は15分53秒39の同14着で敗退した。レース後の取材では「かなり限界が来ていた」とレース後半を振り返った。

世界陸上、女子5000メートルで決勝進出を決めた田中希実【写真:Getty Images】
世界陸上、女子5000メートルで決勝進出を決めた田中希実【写真:Getty Images】

オレゴン世界陸上

 オレゴン世界陸上が20日(日本時間21日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第6日が行われた。女子5000メートル予選では、田中希実(豊田自動織機)が15分00秒21の2組9着。各組上位5着+5人のタイムで拾われ、23日(同24日)の決勝に2大会連続進出を決めた。廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は15分02秒03の1組7着、萩谷楓(エディオン)は15分53秒39の同14着で敗退した。レース後の取材では「かなり限界が来ていた」とレース後半を振り返った。

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 22歳の田中は前回2019年ドーハ大会で5000メートル14位。2度目の出場となった今大会は800メートル、1500メートル、5000メートルと日本初の個人3種目に挑戦する。1500メートルは日本人で初めて準決勝に進出したが、組7着で決勝には残れず。この日で今大会3本目のレースとなり、21日(同22日)には800メートル予選を控えている。

 この日は9人で形成された上位集団につけたが、残り600メートル付近からペースが上がり、離された。なんとか粘って9着。今季自己ベストで決勝進出を決めた。全体では14着。トラックに倒れこみ、動けなくなるほど力を出し切っていた。

 レース後の取材に対し、田中は「かなりキツくて、引っかけたんですけど、集団から離れたらいけないと思い、食らいつこうと。ラスト600メートルの時点でかなり限界が来ていた」と後半の過酷さを明かした。

 決勝進出の決まる5着以内を狙っていたが、レース中は「5着のところにいても、余裕や楽しい気持ちが芽生えてこなかった」と余裕がなかった展開を振り返った。予選通過ラインをレース前に確認しており「プラス狙いじゃないけれど、何人後ろに残っているかも分からないので、5着に近づけるように」「2組のレベルが高い中残れたのは良かったが、ラスト1周で余裕を残さなかったのは想定外」とも語った。

 この種目では2大会連続の決勝進出。「冷静になろうと思っていたが、表裏一体というか、単に意識しすぎることで硬くなってしまったり、タイムが守れずパニックになってしまうこともあるので、今日は『粘れ粘れ』と自分に言い聞かせていた。余裕がなくなった時に、粘れと言ってもねばろうとも思えなくなることがある。今日はそこがよかった」と収穫も挙げていた。

(THE ANSWER編集部)

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