男子マラソン、日本人歴代最速タイムでも13位 西山雄介が悔しさ露わ「世界の壁は高い」【世界陸上】
オレゴン世界陸上は17日、米オレゴン州ユージンで第3日が行われた。男子マラソンでは、西山雄介(トヨタ自動車)は日本人として大会歴代最速の2時間08分35秒で13位、星岳(コニカミノルタ)は2時間13分44秒の38位。初出場の2人はオレゴンの地を駆け抜けた。優勝は2時間05分36秒のタミラト・トラ(エチオピア)。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上は17日、米オレゴン州ユージンで第3日が行われた。男子マラソンでは、西山雄介(トヨタ自動車)は日本人として大会歴代最速の2時間08分35秒で13位、星岳(コニカミノルタ)は2時間13分44秒の38位。初出場の2人はオレゴンの地を駆け抜けた。優勝は2時間05分36秒のタミラト・トラ(エチオピア)。
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幅5メートルほどの狭い箇所もある森の中のコース。集団から横にはみ出し、舗装されていない草の上を走る選手もいるほどだった。日本勢の2人は20キロ手前までくらいついたが、徐々に縦長になる先頭集団。中間地点までは粘った。しかし、星が30キロ手前から遅れ始め、西山も33キロ地点で15秒差をつけられた。
日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)は直前に新型コロナウイルス陽性で欠場。西山は世界陸上の日本人歴代最速タイムだった。しかし、世界に及ばずレース後は「率直に世界の壁は高い。(全体のペースは)最初から遅かったので、30キロのペースアップはわかっていた。前で構えていようと意識していたけど、アップダウンのところでペースの上げ下げがあって、足を使って対応できなかった。足に来ていた。悔しいに尽きます」と振り返った。
それでも、調整期間については「練習でやるべきことをしっかりやってきて、ほぼパーフェクト。練習でも最後の落ち込みとかもなかった。そこは出せた。今までにない準備をできた」と納得。「ペースの上げ下げを世界の舞台で経験できたのは今後に繋がる」と糧にする。
初の日本代表となった星は「世界陸上の舞台はペースメーカーがつかない。そこで対応できる力がなかった。楽しむ余裕はなかった」と肩を落とした。「積極的かつうまく走ることを後半に意識していた」と振り返り、周回コースについて「2周目が終わる直前の上りで足を使った」と明かした。
5月から米国での高地トレーニングを経て現地入り。「日本でも勝ち続ける力が足りない。今回のレースにあたって初めて海外合宿に取り組んだ。そういうところは次に繋がる」と前を向いた。
(THE ANSWER編集部)