田中希実、接触不利を被ったレース後に感動を呼んだ行動 ネット反響「日本人だわー」【世界陸上】
オレゴン世界陸上が16日(日本時間17日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第2日が行われた。女子1500メートル準決勝では、田中希実(豊田自動織機)が4分5秒79の2組6着で決勝進出を逃した。ラスト80メートル付近で転倒した他選手の煽りを受けるアクシデントがあったが、レース後は言い訳をせず。引き上げる際、いつも通りにトラックに一礼する姿がファンの心を打った。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が16日(日本時間17日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第2日が行われた。女子1500メートル準決勝では、田中希実(豊田自動織機)が4分5秒79の2組6着で決勝進出を逃した。ラスト80メートル付近で転倒した他選手の煽りを受けるアクシデントがあったが、レース後は言い訳をせず。引き上げる際、いつも通りにトラックに一礼する姿がファンの心を打った。
どんなレースでも田中らしさは変わらない。ラスト1周、最終コーナーから直線に向いたところで内側を走っていた選手が転倒。田中も接触しかけ、外に膨らんでスパートが一瞬遅れた。7着でゴール。転倒のきっかけを作った選手の失格により6着が正式結果になった。勝負所で影響を受けたことは間違いないが、レース後に引き上げる際はトラックに一礼する姿が中継で映し出された。
この種目で8位入賞した東京五輪でも「ありがとうございましたー!」と無観客のフィールドで叫んでお辞儀をして、話題を呼んでいた。不利を受けた今回であってもそのスタンスは変わらず、ネット上では胸を打たれたファンも多い。「始まる時と終わった時にお辞儀するとこがすごく好き」「やっぱりカッコいい」「日本人だわー」「素敵」「深いお辞儀が大好き」などの声が上がっていた。
田中本人も接触について一切、言い訳せず。レース後の取材では「予選と違って、ラストが縦長(の隊列)にならず、いきたいところでいけなかった」「ラスト100メートルのスプリントがないので、その着順(位置取り)を入れてない時点で敗れていた。位置取りが下手だった」とあくまでも自分の位置取りを敗因に挙げた。
(THE ANSWER編集部)