「戦争を止めたい」 世界陸上を戦うウクライナ選手が涙目で告白「良いニュースを…」
オレゴン世界陸上が16日(日本時間17日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第2日が行われた。女子走り高跳び予選では、東京五輪4位のイリーナ・ゲラシチェンコ、同銅メダルのヤロスラワ・マフチフ(ともにウクライナ)が決勝に進出。ロシアの侵攻を受ける母国への想いを明かした。
オレゴン世界陸上
オレゴン世界陸上が16日(日本時間17日)、米オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで第2日が行われた。女子走り高跳び予選では、東京五輪4位のイリーナ・ゲラシチェンコ、同銅メダルのヤロスラワ・マフチフ(ともにウクライナ)が決勝に進出。ロシアの侵攻を受ける母国への想いを明かした。
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27歳のゲラシチェンコは最初に1メートル81をクリア。徐々に高さを上げ、4本目の1メートル93も跳んで見せた。20歳のマフチフもミスなしで1メートル93を跳び、ともにトップタイで決勝に進出した。
ゲラシチェンコは首都キーウ生まれ。いつ日常に戻れるのか聞かれると、「私たちはその答えを知らない。戦争がいつ終わるのかわからないの。ロシアの大統領はクレイジーよ」と答えた。友人が軍隊入りしているそうで、「話はできるけど、頻繁じゃない。深刻な状況です」と明かし、少し涙目になりながらこう語った。
「この戦争を止めたい。信じられないし、酷いこと。子どもやアスリートを含め、国民が命を落としている。家が破壊されているんです。私たちはできることをして良いニュースを届け、戦争にもこの大会にも勝てることを信じています。サポート、ありがとう」
五輪で2度のファイナリストになったゲラシチェンコ。シーズン後に故郷へ帰る予定だという。