井上尚弥に敗れたマクドネル、壮絶減量の裏側告白「5、6回バスルームで嘔吐した」
ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチで正規王者ジェイミー・マクドネル(英国)に初回1分52秒でTKO勝ちを収め、3階級制覇を成し遂げた井上尚弥(大橋)。その一方で、10年間無敗を守った英国人ファイターはわずか112秒でベルトを失うことになった。悔し涙を流した敗者は決戦前日に降りかかった壮絶な減量地獄を告白している。英地元紙「ドンカスター・フリープレス」が報じている。
壮絶な減量を回顧「唯一失敗したのは計量日、あれで終わってしまった」
ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチで正規王者ジェイミー・マクドネル(英国)に初回1分52秒でTKO勝ちを収め、3階級制覇を成し遂げた井上尚弥(大橋)。その一方で、10年間無敗を守った英国人ファイターはわずか112秒でベルトを失うことになった。悔し涙を流した敗者は決戦前日に降りかかった壮絶な減量地獄を告白している。英地元紙「ドンカスター・フリープレス」が報じている。
5月24日に都内のホテルで行われた前日計量。マクドネルは定刻を1時間以上も遅刻し、何とか体重を作った。げっそりとした王者は翌日の試合では見違えるような体格でリングに上がったが、舞台裏は壮絶だったようだ。
「全ては完璧に進んでいた。トレーニング、合宿。唯一失敗したのは計量日だったんだ。最後にあと少し体重を落とさなければいけなかった。でも、最後の2、3ポンドのところで失速してきた。いつも通りの作業のはずだった。でも、正直、自分はあれで終わってしまった」
身長175.5センチと軽量級にしてはサイズを誇るマクドネル。井上戦に向けた減量はキャリアで最も過酷なものになった。バンタム級のリミット(約53.5キロ)まであと1キロを残したところで、体重が落ち切らず。最後の部分で肉体はダメージを受けてしまったという。