29歳青木瀬令奈「次勝てばまた人生変わる」 引退よぎった甘さ捨て、甦った勝利への執念
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。4位から出た29歳の青木瀬令奈(フリー)は、5バーディー、1ボギーの68で回って通算11アンダーとし、単独首位に立った。フェアウエーキープ率を高めるためにティーを低くする作戦が奏功。過去2勝は逆転優勝だが、最終日に向けて「自分にブレーキをかけずに逃げ切り優勝をしたい」と目を輝かせた。
資生堂レディス第3日
国内女子ゴルフツアーの資生堂レディス第3日が2日、神奈川・戸塚CC(6570ヤード、パー72)で行われた。4位から出た29歳の青木瀬令奈(フリー)は、5バーディー、1ボギーの68で回って通算11アンダーとし、単独首位に立った。フェアウエーキープ率を高めるためにティーを低くする作戦が奏功。過去2勝は逆転優勝だが、最終日に向けて「自分にブレーキをかけずに逃げ切り優勝をしたい」と目を輝かせた。
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青木は1番パー4から、思い切った作戦に出た。ドライバーショットを打つ際、ティーを低く刺した。高さは地面から2~3センチ。通常の半分にしたという。
「前の日にショットが曲がっていたので、今日は曲げたくありませんでした。距離は落ちてもいいつもりで、狙ったところに打っていけた方がリズムは良くなるので」
効果はてきめんだった。スイングはコンパクトになり、弾道は低くなったが、フェアウエー率は前日の57.14%から85.71%に浮上。ピンを狙うショット、パットのリズムも良くなり、3連続を含む5バーディーを重ねた。
昨年6月の宮里藍サントリーレディスで約4年ぶりのツアー2勝目を飾った。くしくも同大会中に、大西翔太コーチから「練習量ではなく、どれだけゴルフに向き合えるかが大事」と言われ、目が覚めたという。
「それまでは、アスリートであっても甘さがありました。『シードを取れなかったら、引退するのかな』と考えたりしていました。でも、コーチから『やれる限りやるべき』と言われ、まずは甘さを捨てることが大事と思いました。そして、日々の反省点を書き残す懺悔ノートをつけ、練習以外の時間でもゴルフのことを考えるようにしました」