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井上尚弥を倒す“左フック以外”のパンチ ドネアの母国識者が指摘「強打を引き出せ」

ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体王座統一戦に臨む。2019年11月の第1戦で判定負けを喫したドネア。リベンジ成功へ、母国識者は「より多くのジャブのを打つのを見たい」と説いた。

2019年11月の第1戦で激闘を繰り広げた井上尚弥(右)とノニト・ドネア【写真:Getty Images】
2019年11月の第1戦で激闘を繰り広げた井上尚弥(右)とノニト・ドネア【写真:Getty Images】

井上尚弥VSドネア

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が、6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)との3団体王座統一戦に臨む。2019年11月の第1戦で判定負けを喫したドネア。リベンジ成功へ、母国識者は「より多くのジャブのを打つのを見たい」と説いた。

 フィリピンのテレビ局「ABS-CBN」は「ドネアはイノウエ戦ではジャブを増やすことが必要とアナリスト」の見出しで記事を掲載。「2019年の試合でドネアはイノウエを倒すことに誰よりも近づいたとはいえ、6月7日の再戦でもフィリピンの閃光はアンダードッグだ」と伝えた。

 前戦はドネアが2回に得意の左フックをお見舞いしたものの、11回に左ボディーでダウンを奪われるなど判定負け。同局は「ゆえに、ボクシング・アナリストのエド・トレンティーノは、ドネアはボクシングにおいて最も重要とされるジャブを打たなければならないと話す」と、フィリピン人アナリストのエド・トレンティーノ氏の持論を報じた。

 記事によると、同氏は「ドネアがより多くのジャブのを打つのを見たい」と説明した上で、前戦では井上が前に出るのを待っていた姿勢を指摘。今度は自らジャブで仕掛け、リズムを掴む重要性を挙げた。強打の左フックではなく、ボクシングの基本であるジャブに立ち返る必要があるようだ。

 さらに同氏は「イノウエは(中に)入ってきてプレッシャーをかけることを好む」と分析。「イノウエから安全な距離を取ってジャブを打つのがいい。彼のパワーのあるパンチを引き出すんだ」と“崩し”を求めた。記事では「トレンティーノ氏は、強烈なパンチを持つイノウエの破壊的なボディーパンチは知られたところであるため、ドネアは距離を取ってショットを繰り出さなければならないとした」と補足している。

 母国メディアでは、たびたび解説員として登場するトレンティーノ氏。井上は防御が薄いと見るや、すぐに攻勢を強めることにも触れながら、「だから、彼(ドネア)がジャブを打つのを見たいんだ」と説明。「これには多くのエネルギーが必要だが、彼は今回の試合はより良い状態にあると信じたい」と話している。

(THE ANSWER編集部)


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