井上戦前に描いていたWBSS参戦の青写真「イノウエを倒して、あの大会に出る」

　試合前、マクドネルはタイトル防衛後の青写真を描いていたという。

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「イノウエと僕の勝者がWBSSに参戦することになる。この大会で勝てば大金を手にできる。幸せに引退できるよ。だから、自分の計画はイノウエを倒す。1か月オフを経て、あの大会に出るんだ」

　マクドネルはこう語っていたという。WBSSとは高額賞金争奪トーナメントの一大イベント。昨年9月にスタートした第1回大会ではクルーザー級とスーパーミドル級の8選手がエントリー。賞金総額5000万ドル（約53億円）で最強王者を争った。

　そして、今年はバンタム級の新設が決定。WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ（南アフリカ）、WBA世界バンタム級スーパー王者のライアン・バーネット（英国）らの参戦がすでに発表されている。井上も勝利のリング上で参戦を明言したボクシング界の祭典に、マクドネルは参戦を目論んでいたという。

　試合後にはWBSS参戦を明言した井上。バンタム級最強王者を決める夢の一大トーナメント。マクドネルの果たせなかった夢を「The Monster」が引き継ぐことになる。