日本に帰ってきた渋野日向子、繰り返した「欲との闘い」 その視線の先には全米女子OP
「やっぱり、自分の欲と闘いながら…」
渋野は既に今季の米女子ツアー後半戦の出場権、来季のシード権はほぼ手中に収めている。全米女子オープンに向けて、米国に残って調整する選択もあった。しかし、1度リフレッシュすることを選択。その上で、6713ヤードとコースの総距離が、今季国内12戦目で最も長い今大会に出場する日程を組んだ。渋野と予選ラウンドを同組で回る稲見萌寧は「長いし、グリーンが小さいから難しい」と話し、「ショートアイアンで2打目が届くホールがない」と嘆く選手もいる程の設定だ。
今大会は、昨年までの愛知・中京GC石野Cから千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦Cに舞台を移し、3日間から4日間大会になった。それも、全米女子オープンを想定する渋野にはメリットがあった。
「今大会も難しいセッティングなので、やっぱり、自分の欲と闘いながら、どれだけやりたいマネジメントをできるかです。まずは4日間、戦うことが大事だと思っています。一打一打、悔いのない攻め方をしたいです」
9番パー5(560ヤード)では、今季から駆使する直ドラ(第2打以降のドライバーショット)を披露する可能性を示唆した。しかし、渋野はかつての「攻め一辺倒」ではなく、大胆かつ繊細にコース攻略を目指す。全米女子オープンをイメージしながら。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)