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「23歳コンビ」が大一番で14得点と躍動 Bリーグ王者・千葉撃破に見えた宇都宮の底力

宇都宮ブレックスが千葉ジェッツに2連勝して、バスケットボールB1リーグ・チャンピオンシップ(CS)の準決勝に進んだ。千葉は昨シーズンのB1王者で、今季のレギュラーシーズンも東地区1位で終えている。昨シーズンのCS決勝も2勝1敗で宇都宮を退けていた。しかし東地区4位の宇都宮が、アウェーで難敵を退けた。

宇都宮ブレックスのテーブス海は第2戦で14得点4アシスト6リバウンドをマーク、CS準決勝進出に貢献した【写真:B.LEAGUE】
宇都宮ブレックスのテーブス海は第2戦で14得点4アシスト6リバウンドをマーク、CS準決勝進出に貢献した【写真:B.LEAGUE】

宇都宮が千葉に2連勝でCS準決勝進出、荒谷裕秀とテーブス海がラッキーボーイに

 宇都宮ブレックスが千葉ジェッツに2連勝して、バスケットボールB1リーグ・チャンピオンシップ(CS)の準決勝に進んだ。千葉は昨シーズンのB1王者で、今季のレギュラーシーズンも東地区1位で終えている。昨シーズンのCS決勝も2勝1敗で宇都宮を退けていた。しかし東地区4位の宇都宮が、アウェーで難敵を退けた。

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 今季の宇都宮はチームを長く支えたライアン・ロシター(→アルバルク東京)、ジェフ・ギブス(→長崎ヴェルカ)が他クラブに移籍していた。特にロシターは9シーズンにわたってチームを支えた攻守の核で、外国籍選手枠を割かずに起用できる帰化選手。そんなエースが抜けたなかで残した40勝16敗というレギュラーシーズンの戦績は、よく踏ん張った結果とも言える。ただし、勝率は昨季から1割以上下がっていた。

 準決勝の宇都宮は“変わらないブレックスらしさ”を発揮した。千葉はレギュラーシーズンに1試合平均88.1得点を記録していて、これはB1全体の2位。対する宇都宮は1試合平均69.1失点というB1最強のディフェンシブチームだ。つまり守備のインテンシティ、リバウンドといったベースは今季も保たれていた。

 CS準々決勝のスコアは14日の第1戦が81-70で、15日の第2戦は77-70。“ホコタテ対決”は「盾」の勝利となった。宇都宮は千葉のトランジション、イージーショットを封じてロースコアにとどめる“自分たちのゲーム”で結果を出した。

 加えて大きかったのが若手の覚醒だ。14日の試合後、安齋竜三ヘッドコーチ(HC)は勝因を問われてこう口にしていた。

「荒谷が決めきってくれたところじゃないですか。チームとして(荒谷のシュートチャンスを)作ったというよりは、タフショットも決めていた。あれがなければ展開は全く違ったと思う」

 荒谷裕秀は白鴎大を経て2020-21シーズンの途中に加入した23歳で、189センチ・86キロ。左利きのスモールフォワードだ。大学4年のインカレでは白鴎大の3位入賞に貢献し、優秀選手にも輝いていた。大学時代に比べると3ポイントシュートの質が高まり、守備の強度や遂行力も上がっている。

 14日の千葉戦は15分41秒のプレータイムを得て、14得点を記録した。3ポイントは4本すべてを成功させて、チームを勢いづかせた。

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