20歳山下美夢有がコース新記録「64」 直近3試合予選落ちから“突然の復調”のワケ
「新世紀世代」の同い年・西郷真央の活躍が刺激に
「家で焼き肉を食べました。赤身が好きなのでハラミとかですね。ショットについては、トップで少しの間を置くリズムを意識しました。それが良かったと思います」
結果、手にしたトーナメントレコード。ワールドレディスサロンパス杯は、09年から茨城GCの東西C各18ホールで開催されているが、西Cでのレコードは14年の勝みなみ(当時アマ)らがマークした65だったが、山下が1打更新。会見では「一打に集中していたので、(ラウンドが)終わってから知りました」と驚きつつ、「自信になりました。今日は(観戦に来た)母の46回目の誕生日なので、いいプレーを見せることができて良かったです」と笑みを浮かべた。
山下は笹生優花、西郷真央と同じ2001年度生まれの「新世紀世代」。ツアーデビューシーズンの昨季に初優勝を飾った。昨季2位が7度の西郷に先んじての1勝だった。しかし、今季は西郷が7戦4勝。山下は「刺激になるか」と問われると、「はい」と即答するも、「私は自分のプレーをしっかりとするだけです」と前を向いた。
ただ、初日のプレーを終えたばかり。山下は優勝スコアを「12アンダー」と予想しており、油断できる状況にはない。家族は残り3日も応援に訪れるが、試合中のため、山下は「まだ母への誕生日プレゼントを用意できていません」と言った。
そして、最終日の8日は「母の日」。多くの選手が「母への恩返し優勝」を狙う中、山下はツアー2勝目、メジャー初Vで母の誕生日も祝うつもりだ。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)