超イーグルで逆転Vの西郷真央、ジャンボ尾崎が「トップ」と評価の“ゴルフ脳”フル回転
師匠・尾崎も評価する「ゴルフ脳」を証明
そうした「我慢」の積み重ねが、15番のイーグルを呼び込んだ。もちろん、狙って取ったわけではないが、西郷は会見で「テレサさんは、(ドライバーが)飛ぶので18番までに1打のリードは必要だと考えていました」とコメント。そのプラン通りになり、逃げ切り態勢になるはずの18番でも、意図して2オンを狙ったことを明かした。
「今日の(グリーンエッジ手前から10ヤード、右から6ヤードの)ピン位置だと、3打目からバーディーを狙うことも難しい。だったら、2打目で(ピンの)奥にいった方がいいと考えました」
どんな状況でも、ベストのマネジメントをして、スコアにつなげられる能力。師匠の尾崎将司は、今季開幕戦ダイキンオーキッドレディスでツアー初優勝を飾った西郷のことを「ゴルフ脳はトップ」と表現したが、それをあらためて証明した18ホールだった。
これで西郷は出場7戦4勝。稲見萌寧は21年初戦のダイキンオーキッドレディスから出場7戦3勝だったが、西郷はそれをもしのぐ強さを見せている。4勝のうち3勝は逆転勝利で、連続アンダーパー試合のツアー記録は「30」に更新した。
次戦は国内メジャー初戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(5月5~8日、茨城GC西C)。メルセデス・ランキング、賞金ランキングともに独走状態の20歳は「セッティングがより厳しくなるので、そうした試合で自分らしいマネジメントをして、より勝ちたい気持ちが強いです。そのために、目の前の一打に集中したいです」と言った。明日2日は同コースで練習ラウンドを予定。王者は休みなしでメジャー初優勝を狙っていく。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)