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西郷真央V「迷った時は自分を信じようと」 昨季2位7度から今季5戦3勝の大変身

女子ゴルフの国内ツアー・ヤマハレディースオープン葛城(静岡・葛城GC、6590ヤード、パー72)最終日は3日、首位で出た西郷真央(島津製作所)が3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの76でスコアを4つ落としたが、通算8アンダーで1打差逃げ切って完全優勝。2週連続Vとともに今季&通算3勝目を挙げた。

通算3勝目を挙げ、トロフィーを掲げる西郷真央【写真:Getty Images】
通算3勝目を挙げ、トロフィーを掲げる西郷真央【写真:Getty Images】

国内ツアー・ヤマハレディースオープン葛城最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・ヤマハレディースオープン葛城(静岡・葛城GC、6590ヤード、パー72)最終日は3日、首位で出た西郷真央(島津製作所)が3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの76でスコアを4つ落としたが、通算8アンダーで1打差逃げ切って完全優勝。2週連続Vとともに今季&通算3勝目を挙げた。


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「ボギーになりそうなところもかなりあったけど、パーセーブできた。優勝につながるがプレーがたくさんあって良かった」

 この日は天候が悪く、西郷は出入りの激しいゴルフでスコアメイクに苦しんだ。優勝目前となった17番は3パットでボギー、18番はティーショットがOBとなりダブルボギー。終盤はヒヤリとする展開だったが、この日までにつけた5打差を利して逃げ切った。

 寝る前に見た天気予報は小雨だったが、朝起きて見たのは大雨。「これは大変な一日になる」と覚悟したが、「私だけじゃなく、みんな同じ。私らしくプレーしようと思った」と切り替えた。「雨でばたばたして反省することたくさんあるけど、結果的に優勝できて良かった」

 自分らしさ、冷静さ。これが今の西郷の強さを支えている。この日もクラブの番手に迷いがあったという。「迷った時は自分を信じよう、集中しようとしている。もうこのジャッジをしたら信じてプレーしよう」と割り切り、今季のプレーの安定ぶりに繋がっている。

 2020-21年の統合シーズンとして行われた昨季は実に2位7度。しかし、今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスで悲願の初優勝を飾ると、今大会を含め5戦3勝と圧倒している。20歳177日での4日間大会完全Vは2005年日本女子オープンの宮里藍(20歳105日)に次ぐツアー史上2位の記録になった。

 それでも、ジャンボこと尾崎将司の愛弟子は、謙虚さを崩すことはない。

「(4日間は)上がり2ホール抜きにしたら、自分らしいプレーできた。そこは継続しつつ、もったいないミスもあったので、少しでも減らせるように。今後も出る試合を常に上位争いできるようにということは変わらず、難しいコンディションでも(スコアを)伸ばせる技術、メンタル……すべて向上していけるように」

 20歳はどこまでも謙虚に、冷静に。前だけを見つめ、挑戦を続けていく。

(THE ANSWER編集部)




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