20歳になった福岡第一“最強コンビ” 河村勇輝と小川麻斗がB1初対決で見せた成長度
河村は「高校の時よりレベルアップしている」
河村は1試合平均で20分以上のプレータイムを得ている 主力だが、2日の試合では小川のプレータイムも10分を超えた。
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渋谷の伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は言う。
「河村とプレーさせたらBリーグが盛り上がるんじゃないか、福岡第一の井手口先生も喜ぶんじゃないかとは思っていました。(小川は)堂々と10分プレーしてミスもない。すごい収穫のある試合だったし、いい経験になったと思います」
小川は試合前の準備と思いをこう振り返る。
「高校からやっているので河村のクセはなんとなく分かっているんですけれど、高校の時よりレベルアップしています。(河村が26点を挙げた)秋田戦だったり、ビデオを見返して準備をしていました。スケジュールを見返した時に、2月のこの日に(直接対決が)あると知って、ワクワクもあったんですけどビックリしました」
河村は小川について、こう口にする。
「彼がプロレベルというのは知っていたし、いずれ(B1で)マッチアップするだろうなとは思っていました。だからそんなに驚きはなかったですけど、高校の時から一緒にやってきたチームメートなので、一つ上の舞台でマッチアップできて嬉しいです」
伊佐HCは河村のプレーと、対応をこう説明する。
「河村はみんなが思う以上に速い感じでした。抜かれないように、特にビッグマンはクッションを置いて(対応しよう)と話をしました。そこからファウルにはならなかったですけど、速いしテクニックもあるので、結果的にスコアにつながりました」
河村が見せた強みがゴール下へのドライブだ。ビッグマンが俊敏な彼に食いつけば逆を取られて切れ込まれる、ファウルを与える危険性が高い。渋谷は“間を取る”対応に切り替えたが、河村はアジャストしてじっくり自分のタイミングでプレーしていた。河村は21分21秒の出場で、13得点2アシスト5リバウンドを記録している。
今季の河村はドリブルでペイントエリアに切れ込み、ゴールの近くから決めるシュートが目立つ。
「ドライブしてからの得点が今年はすごく増えてきて、自分の強みにしています。ビーコルはシューターが多いので、クリエイトする上でドライブは必要です。このチームの中で必要なプレーはドライブと、ドライブからのキックアウトだと思っています」