井上尚弥「想像を超える勝ち方をしたい」 モンスター狩り豪語の挑戦者に余裕の宣言
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・両国国技館で行われる。13日は神奈川・横浜市内のホテルで前日計量が行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)がリミットの53.5キロ、挑戦者のWBA10位&IBF5位アラン・ディパエン(タイ)が53.3キロでクリアした。戦績は28歳の井上が21勝(18KO)、30歳で世界初挑戦のディパエンが12勝(11KO)2敗。
14日ダブル世界戦の前日計量
ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級(53.5キロ以下)タイトルマッチ12回戦が14日、東京・両国国技館で行われる。13日は神奈川・横浜市内のホテルで前日計量が行われ、統一王者・井上尚弥(大橋)がリミットの53.5キロ、挑戦者のWBA10位&IBF5位アラン・ディパエン(タイ)が53.3キロでクリアした。戦績は28歳の井上が21勝(18KO)、30歳で世界初挑戦のディパエンが12勝(11KO)2敗。
計量をリミットでパスした井上。フェイスオフでは20秒ほど見つめ合った後、ディパエンとガッチリ握手を交わした。その後の会見では「無事に計量も終え、リカバリーも終わったところ。気持ち的にはリラックスして落ち着いている。2年ぶりの日本での試合、自分自身も楽しみ。素晴らしい試合をお見せする予定」と語った。
井上が国内で行う世界戦は、2019年11月7日のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝でノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ちして以来768日ぶり。直近2試合は米ラスベガスで戦い、3回KO勝ちした6月のマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦以来の試合となる。
主要4団体統一を目指すモンスター。バンタム級王座を巡っては、11日(日本時間12日)にWBC王者ドネアが暫定王者レイマート・ガバリョ(フィリピン)を4回KOで下し、団体内王座統一に成功した。WBOでは王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が、同日に予定していた防衛戦の前日計量を直前でキャンセル。減量苦もあり、ウイルス性胃腸炎で入院したと海外メディアに報じられ、試合中止となった。
ドネア戦について井上は「先日ドネアがいい勝ち方をしたし、来春に向けてのモチベーションにもなる」「4団体統一に向けて、必要なベルトを持っているのがドネアなので、そこにこだわっていきたい」などと話した。一方のカシメロについては「まだ正確な情報がはっきりと出ていない。コメントする必要はないかなと思いますし、しっかりした情報が出てから」とした。
会見で、相手のディパエンは「俺は(異名の)密林のプレデターではなく、モンスターハンターだよ」と豪語したが、井上は「これくらい気合入っていないといい試合にならない。期待、想像を超える勝ち方をしたい。楽しみにしていてください」と余裕たっぷりに語った。
井上はディパエンに勝てば、WBA王座6度目(正規王者時代も含む)、IBF4度目の防衛成功となる。来春にWBCかWBOの王者と統一戦を行う見通し。「計量で(ディパエンの)体を見ましたが、しっかり仕上げていると思う。それでも力の差を見せて来年春、ビッグマッチに向かいたい。危なげなく、いつも通りしっかり勝つだけ」。日本人初の4団体統一へ、まずは改めて日本のファンに強さを見せつける。
(THE ANSWER編集部)