なぜ、井上尚弥を迎え撃ったのか マクドネルの“決断”を変えた「ある日」の出来事
プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が5月25日にWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(大田区総合体育館)で、同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦する。過去10年無敗の王者は、井上との対戦決定直前にスーパーバンタム級に昇級を決断していたことを告白。敢えて残留し、「The Monster」との対戦を決めた理由とは何なのか。生まれ故郷の英地元紙「ドンカスター・フリープレス」で赤裸々に語っている。
Sバンタム級に転向決断も…地元紙に理由を告白「ある日、デイブがやってきて…」
プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が5月25日にWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(大田区総合体育館)で、同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦する。過去10年無敗の王者は、井上との対戦決定直前にスーパーバンタム級に昇級を決断していたことを告白。敢えて残留し、「The Monster」との対戦を決めた理由とは何なのか。生まれ故郷の英地元紙「ドンカスター・フリープレス」で赤裸々に語っている。
31歳の正規王者は、7度目の防衛戦で井上と対峙することになる。だが、トレーナーとの話し合いで、今年、ある決断を下していたという。記事によれば、マクドネルはこう語っている。
「デイブ・コールドウェルはここ数か月間、スーパーバンタム級に昇級することが自分にとって最高のことだと言い続けてきたんだ。自分もそうするつもりだった。でも、ある日、デイブがやってきて、イノウエとの対戦について聞いてきたんだ」
1階級上に転向準備を進めていたところ、トレーナーのコードウェル氏からバンタム級に転向してきた井上との対戦話を聞かされたという。
「自分はその若者について何も知らなかった。聞いたことがなかったんだ。デイブは彼について全てを話し始めた。彼がパウンド・フォー・パウンド(PFP)でトップの1人だと語っていた。自分もだんだんワクワクしてきたんだ。デイブも魅力を感じていたので、戦うことに決めたんだ」
記事によれば、井上について事前情報は皆無に等しかったが、トレーナーから聞いた井上像で闘志が湧いたというマクドネル。17階級のボクサーの実力を格付けするPFPで十傑に入る「The Monster」だからこそ、対戦したいという気持ちが芽生えたという。