PFP王者カネロが4団体統一の快挙 11回TKOで報酬45億円、21戦無敗プラントを撃破
ボクシングの世界スーパーミドル級(76.2キロ以下)4団体王座統一戦12回戦が6日(日本時間7日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われ、カネロことWBAスーパー&WBC&WBO王者サウル・アルバレス(メキシコ)がIBF王者カレブ・プラント(米国)に11回TKO勝ちした。史上7人目となる4団体統一を達成。「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」でトップに君臨する世界最強ボクサーが快挙を成し遂げた。
世界スーパーミドル級4団体王座統一戦
ボクシングの世界スーパーミドル級(76.2キロ以下)4団体王座統一戦12回戦が6日(日本時間7日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われ、カネロことWBAスーパー&WBC&WBO王者サウル・アルバレス(メキシコ)がIBF王者カレブ・プラント(米国)に11回TKO勝ちした。史上7人目となる4団体統一を達成。「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」でトップに君臨する世界最強ボクサーが快挙を成し遂げた。
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満員の1万6586人が熱狂した。初回、身長173センチのカネロは自身より12センチ上回るプラントに対し、ガードを固めながら前に出て圧力をかけていった。相手のガードの上から左ボディー、左フックを披露。3回、左ジャブをかい潜りながら徐々に攻勢を強めていった。しかし、プラントも細かくパンチを返しながら上体を動かし、まともに受けることはなかった。
6回からカネロがペースアップ。アッパーからのワンツーや打ち下ろしの右を当てた。9回も左を軸に攻めると、10回にも左右の拳を打ちつけ、ボディーにダメージを与えていった。守勢に回るプラント。11回、仕留めにかかるカネロは左フックから右アッパーを叩き込み、ついにダウンを奪った。再開後に猛ラッシュ。フラフラのプラントに強烈なパンチを浴びせ続け、2度目のダウンを奪って勝ち切った。
ボクシングにはWBA、WBC、IBF、WBOの主要4団体が存在する。長い歴史で4団体統一を果たしたのは、5月にスーパーライト級を統一したジョシュ・テイラー(英国)に続き、カネロが7人目となった。5月にWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)に8回終了TKO勝ちし、3団体を統一していた。しかも、4階級で世界王者になっている。
ボクシング界で最も権威のある米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けした「PFP」では、長く1位に君臨。3位のWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)の上にランク付けされている。
プラントは2014年5月のプロデビューから22戦目で初黒星となった。米スポーツ専門局「ESPN」などに寄稿するダン・ラファエル記者によると、今回のファイトマネーは両者計5000万ドル(約56億7000万円)。カネロが4000万ドル(約45億3600万円)、プラントが1000万ドル(約11億3400万円)を得られるビッグマッチだと報じられていた。
【主要4団体統一を果たした選手】()内は国名と階級
バーナード・ホプキンス(米国・ミドル級)
ジャーメイン・テイラー(米国・ミドル級)
テレンス・クロフォード(米国・スーパーライト級)
オレクサンドル・ウシク(ウクライナ・クルーザー級)
テオフィモ・ロペス(米国・ライト級)
ジョシュ・テイラー(英国・スーパーライト級)
サウル・アルバレス(メキシコ・スーパーミドル級)
(THE ANSWER編集部)