古江彩佳、11か月ぶりVで感涙 欧州遠征で掴んだきっかけ「ミスを悔やまなくなった」
東京五輪代表を逃して涙も…欧州遠征で復調のきっかけ
新型コロナ感染拡大の影響で20、21年が同一シーズンになり、古江は昨年のうちに3勝。だが、今春は稲見萌寧と東京五輪出場権を争う中で調子を崩した。6月に代表を逃した際は「五輪のことを考え過ぎて、自分のプレーができませんでした」と、会見で悔し涙を流した。
そして、夏季は国内ツアーを休んで欧州遠征。メジャー大会のアムンディ・エビアン選手権で4位に入るなどし、自信を取り戻すきっかけをつかんだ。「今年は勝ててないけど、決して悪い訳じゃないと思えました」。帰国後、約2週間の隔離生活で練習できなかったことも、結果的にはプラスになったという。
「調子を戻すことから始めたので、前のようにミスが許せないという感じではなくなりました。ミスは悔しいけど、悔やまないようになりました。特に今週は頭の切り替えができていたと思います」
3ホールの変則プレーオフ。古江本人も「驚きました」と言いつつ、「ほぼ完ぺきにプレーできました」と胸を張った。勝に「すごい」と言わしめた17番の第1打は、ピン上2メートルにピタリ。第1R終了後、「5つあったビビリポイント」の1つでもあったが、この日は迷いなく5番ウッドを振り抜けた。
11か月ぶりの優勝となったこの大会の優勝賞金は1350万円。最終R中止で36ホール競技となり、賞金ランクへの加算額は75%となったが、今季通算1億5000万円を突破。賞金ランク4位は変わらずだが、同3位西村優菜との差を詰め、古江は「残りの試合でもっと上を目指していきたいです」と目を輝かせた。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)