フューリーVSワイルダー、計5度ダウンの死闘に海外記者も興奮「時代超えた驚異の一戦」
ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦が9日(日本時間10日)、米ラスベガスで行われ、王者タイソン・フューリー(英国)が前王者デオンテイ・ワイルダー(米国)に11回KO勝ちし、初防衛に成功した。昨年2月以来となる3度目の宿敵対決は、両者のダウンが計5度の死闘に。フューリーの連勝で2勝1分けとなり、ビッグマッチに決着をつけた。海外記者からは「残酷なフィニッシュ」「時代を超えた驚異的試合」などと興奮の声があがっている。
WBC世界ヘビー級タイトルマッチ
ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦が9日(日本時間10日)、米ラスベガスで行われ、王者タイソン・フューリー(英国)が前王者デオンテイ・ワイルダー(米国)に11回KO勝ちし、初防衛に成功した。昨年2月以来となる3度目の宿敵対決は、両者のダウンが計5度の死闘に。フューリーの連勝で2勝1分けとなり、ビッグマッチに決着をつけた。海外記者からは「残酷なフィニッシュ」「時代を超えた驚異的試合」などと興奮の声があがっている。
凄まじい激闘だった。試合が動いたのは3回。フューリーの右フックがテンプルに着弾し、アッパーを交えた連打でダウンを先取した。再開後もフューリーがロープ際に攻め立てたが、続く4回にはワイルダーが逆襲。右拳がフューリーの頭を捉えてダウンを奪い返した。再開後も連打で2度目のダウンを奪取。フューリーが立ち上がり、再開されたところで4回終了のゴングとなった。
衝撃ダウンの応酬に会場のファンは大熱狂。決着は11回だった。フューリーがロープ際でたたみかけ、右フックでダウンを奪ってとどめを刺した。ワイルダーはその場で力なく崩れ落ち、レフェリーが試合を止めた。
凄まじい一戦に、米記者もツイッターで続々と反応。米スポーツ専門局「ESPN」のマイク・コッピンガー記者は「信じられないほど残酷なフィニッシュだった。オーマイガー! フューリーが11回にKO勝ちした」と興奮気味に投稿。同じく「ESPN」のスティーブ・キム記者も「ワイルダーの努力に私は最大限敬意を示すが、フューリーの方がより野性的なファイターだったということだ」と称えた。
英ラジオ局「トークスポーツ」のマイケル・ベンソン記者は「まさに時代を超えた驚異的な試合だった。ワイルダーは信じられないほどの勇気を見せたが、フューリーが世界最強のヘビー級王者であることを示した。なんという戦いだ」とツイートした。
初対戦の2018年は引き分け。昨年2月の第2戦はフューリーが7回TKO勝ちを収めた。今回は1年8か月ぶりのダイレクトリマッチだった。ヘビー級では、WBAスーパー&IBF&WBOの3団体統一王者だったアンソニー・ジョシュア(英国)が、9月25日(同26日)に挑戦者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に0-3の判定負け。ウシクが3つのベルトを保持している。
(THE ANSWER編集部)