【平昌 夢の跡】15歳ザギトワ、“美しき頂上決戦”で涙の金 妖艶すぎるトラに変身も
3日間にわたり、平昌五輪で話題を呼んだ名場面を振り返る連載「平昌 夢の跡」。今回はフィギュアスケート女子シングルを制したアリーナ・ザギトワ(OAR)。同門の先輩、エフゲニア・メドベージェワ(OAR)との異次元の頂上決戦を制し、エキシビションでは妖艶なトラに変身して話題を呼ぶなど、男子シングルで66年ぶり連覇を果たした羽生結弦(ANA)とともに主役をさらった。
「名場面総集編」―新女王に輝いた15歳、“トラ変身”は「どう見ても15歳じゃない」の声も
3日間にわたり、平昌五輪で話題を呼んだ名場面を振り返る連載「平昌 夢の跡」。今回はフィギュアスケート女子シングルを制したアリーナ・ザギトワ(OAR)。同門の先輩、エフゲニア・メドベージェワ(OAR)との異次元の頂上決戦を制し、エキシビションでは妖艶なトラに変身して話題を呼ぶなど、男子シングルで66年ぶり連覇を果たした羽生結弦(ANA)とともに主役をさらった。
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日本でいえば、中学3年生。弱冠15歳の美しき天才少女が世界に衝撃を与えた。団体戦で銀メダルを獲得し、挑んだ女子ショートプログラム(SP)。後半に固めたジャンプをすべて着氷させる完璧な演技で82.92点をマーク。3番前にメドベージェワが出した世界記録81.61点をわずか20分後に更新し、首位発進を決めた。
迎えた2日後のフリー。大きなミスなく、圧巻の滑りを披露し、メドベージェワと同じ156.65点をマーク。「1.31」のリードを保ち、世界歴代2位となる合計239.57点で金メダルを獲得した。15歳9か月、史上2番目の年少女王誕生の瞬間だ。優勝が決まると、一瞬、ほほ笑んだ後で目元を押さえた。涙の金メダルだった。
同じトゥトベリーゼ氏の下で同じ練習場で日々、切磋琢磨してきたメドベージェワとの異次元の頂上決戦。金と銀とメダルの色は分かれたが、演技後に2人で抱き合う姿勢を「親友。たとえ、何が起きようと」と米メディアが紹介し、感動を呼んだ。そして、他の追随を許さない争いは海外メディアはもちろん、母国の英雄エフゲニー・プルシェンコ氏など、数々の絶賛を集めた。
エキシビションではトラ柄の全身タイツをまとい、妖艶に演じ、日本のファンから「どう見ても15歳じゃない」との声が上がるなど、最後まで熱視線を欲しいままにした15歳。今後もメドベージェワが君臨し、母国のジュニア世代には金の卵がズラリと揃う。そんな中で、世界のファンを魅了し続けてくれるのか。新五輪女王から目が離せそうにない。
(THE ANSWER編集部)