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高木菜那、その見事な戦術に銅のオランダ選手脱帽「やりたいレースができなかった」

オランダから2選手が決勝に進んだことで、マークが激しくなった

「さらに不利に働いたのは、オランダ人が2人、日本人1人、韓国人1人だったこと。彼女たちが私達を意識することはわかりきっていた。タカギは私の後ろにつくために、押したり色々したりしているのは感じていた。レース中いちども私の後ろからはなれなかった。とにかく他にやりようがなかった。(残り)500メートルで先頭に立ってしまった。今はこの結果に満足している。これも戦略の一つだから」

 オランダ勢が2人いたことが、逆に徹底したマークを受ける要因になってしまったと、シャウテンは分析。自身の真後ろにピタリとつけ、力を温存しつつ、最後にかける――。そんな高木の見事な戦略に脱帽していた。

 そしてレース前に、日本スケートチームのヨハン・デビット・コーチとの間に、こんなやりとりがあったとも明かしている。

「先週、ヨハンは私に、『全然良くない』と言ってきたの。それでも彼はナナを私の後ろにつけるように指示したのだから、私を優勝候補に思ってたんでしょうね。全員が私の後ろについていた。昨年は一度もW杯は表彰台に登っていないのによ。練習でも見てるのかな」

 ヨハン・デビットはシャウテンの元コーチでもある。力量、メンタル面、すべてにおいて彼女のことを知り尽くしていたのだろう。試合前の駆け引きから、シャウテンは翻弄されていたのかもしれない。高木菜那の金メダルの裏には、詳細で綿密な計算が隠されていた。

(THE ANSWER編集部)


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